2010年4月19日月曜日

六孫王(ろくそんのう)神社の“御衣黄(ぎょいこう)桜”

六孫王神社は、東寺北門を出て、八条通を西へ徒歩数分のところにある。
昨年10月、体育の日に神社の例祭「宝永祭」が催され、ブログに掲載した。境内北の弁天堂内から太鼓橋と桜・唐門がみえる
左右に朱色の灯籠と御衣黄桜毎年4月になると、境内に桜が咲き乱れる六孫王神社だが、長子源満仲(みつなか)が父の源経基(つねもと)を祀った神社である。神龍池に映える薄い黄緑色の御衣黄桜
八重の桜が美しい!神社の伝えでは、この地は経基の邸宅のあったところで、その子源満仲が961年~963年(応和年間)に父である源経基を祀る社殿を建立したのが起源である。
源経基は、清和天皇の第六皇子・貞純親王の子で、清和源氏の祖といわれている。その後、いつしか荒廃していたものを、1700(元禄13)年、当社の北隣の遍照心院の南谷上人が幕府に請うて再建し、この神社を遍照心院(別名大通寺)の鎮座とした。この桜の名は・・・
この神社は、鯉をモチーフにしたお守りがある本殿後方の石積みの基壇は、経基の遺骸を納めた場所で“神廟”といわれるが、神社にお墓があることはとても珍しいことである。
神社の鳥居をくぐると、左右に朱色の灯籠が並び、石畳が敷き詰められている。
境内中央の「神龍池」にかかっている石造りの太鼓橋は「恋のかけ橋」とよばれ、神のおつかいが鯉で「鯉」=「恋」となることから縁結びのご利益で知られるようになったという。太鼓橋を渡ると、「神龍池」と呼ばれる瓢箪(ひょうたん)形の池も眺めることができる。 八重のさと桜
濃い紅色の八重桜境内北の弁天堂内には、経基公の産湯に使われたという名水「六孫王誕生水」もあり、この水を子どもに飲ませると丈夫に育つといわれてきた。
「誕生水弁才天社」は、毎年6月13日にご開帳され、古くから子孫繁栄や安産のご利益があるとされている。
六孫王神社の境内には、ソメイヨシノが散ったあと、神龍池にかかる太鼓橋を覆うように薄緑色の御衣黄桜と濃いピンク色の八重桜が満開を向かえる。唐門から本殿の庭に咲く牡丹
藤の花も咲き出した中央の神龍池の太鼓橋を渡った参道の北側に珍しい桜の木があるというので行って観た。
この桜は八重桜で、花びらが薄い黄緑色であるため、天皇即位の衣装の色と同じであるところから名付けられ「御衣黄(ぎょいこう)桜」という品種。開花期は晩く普通の桜が散り終えたころになる。散ったソメイヨシノとおみくじ
本殿に映った桜の木1966(昭和41)年、六孫王神社、境内整備記念大祭に植樹されたという。六孫王神社の桜は、まだ見逃せない!
<六孫王神社>
・住所:京都市南区壬生通八条角
・電話:075-691-0310
・拝観:境内自由
・交通:JR各線、近鉄京都線、地下鉄烏丸線「京都」より徒歩13分。
     市バス 16系統「六孫王神社前」バス停より直ぐ。

0 件のコメント: