2010年4月2日金曜日

御所 近衛邸跡の糸桜

上京区の京都御所にある旧近衛邸の跡地は、「乾御門」をくぐると東にある。近衛池の糸桜邸宅跡地に咲く“近衛の桜”
広大な京都御所の北西側にあり「近衛邸跡のしだれ桜」は、隠れた桜の名所となっている。
淡紅白色の花を咲かせ枝先が垂れ下がるのが特徴さくらは青空がにあう明治2年京都御所は、東京遷都で御所周辺の公家の邸宅が荒廃した。この辺りは近衛邸の屋敷のあったところと言われ、近衛家は、鎌倉時代以後、摂政・関白に任じられる家柄で、近衛・九条・二条・一条・鷹司(たかつかさ)の五摂家の公家の一つであった。この庭園の近衛池の西側には大きな屋敷があり、御所炎上の際、仮の皇居にもなったという。近衛池の主か一羽のカモがみていた
観桜者はうっとりとしだれ桜をみていた近衛池のほとりは、昔から糸桜(ウバヒガンの変種)の名所で、3月上旬に淡紅白色の花を咲かせ枝先が垂れ下がるもので、紅色の花をつけるベニシダレなどの品種も多いという。紅色の花をつけるベニシダレ
清楚なしだれ桜過去の孝明天皇も次の歌を詠まれている。
『昔より 名にきけども 今日みれば むへめかれせぬ 糸さくらかな』また 3月26日、天皇皇后両陛下は近衛家邸宅跡に寄られ、見ごろを迎えたしだれ桜を鑑賞された。近衛の桜は隠れた穴場となっている
記念撮影をしていた御所のなかで一番早く咲き始めるしだれ桜だが、それぞれ順々に開花が楽しめ約一ヶ月間咲き誇る。近衛邸跡の桜の木は約30本はあるが、“近衛の桜”という早咲きの彼岸桜のしだれ桜もある。また、このシダレザクラは「糸桜」と呼ばれており、近衛邸が現在の同志社大学の場所にあった頃から有名な桜である。元気はつらつな幼稚園児たち
あれから一週間、つぼみが膨らんでいた!近衛邸跡の紅しだれ桜や糸桜は5分咲き、八重紅しだれ桜の見ごろもよいかも・・・素晴らしいしだれ桜を満喫できる。京都桜巡りの一つにぜひ加えて欲しい桜の名所だ。この日は近隣の中立幼稚園児が近衛邸跡の桜を見学に来ていた。桃の花は桃色がよい
'霰交じりの雨でも健気に咲く白桃の花天候が不順で急に雨や霰交じりになったが両陛下の来るころは平穏なときを迎えた。なお紫宸殿前にある左近の桜は山桜で、現在の桜は平成9年に植え替えられた。また御所の桃林にも行って観たが桃の花は色濃く咲き誇っていた。
1883年(明治16)京都御所は公園として生まれ変り、現在は公園として一般公開されている。
小さな花のネコヤナギ真っ赤な桃の花広大な京都御所には巨樹が多く残されており、市内にあって貴重な緑の空間となっている。御所の近衛邸跡の糸桜は、初めてだが隠れた桜の名所となっている。
<御所 近衛邸跡>
住所:京都市上京区京都御苑3
交通:地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩5分
障害者:可

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