8日、花まつりの清涼寺(嵯峨釈迦堂)の帰り、大覚寺の大沢池へも足を延した。
嵯峨釈迦堂前からバスで二つ目の終点大覚寺前停留所である。
昨年4月、大覚寺と大沢池はブログに掲載したがことしも桜狩に訪れた。
大覚寺・大沢池は嵯峨天皇の離宮だった時代に中国の洞庭湖をイメージして造園されたもので日本最古の庭苑池である。
春は桜・秋、紅葉が植えられ、池の中には天神島と菊ケ島間に庭湖石を配置する。周囲約1kmの池の堤には、満開の桜が薄桃色に彩られ大沢池の景色が楽しめ観光客が訪れている。境内の中の唐門前のシダレザクラは見ごろで美しい。
大沢池の北方には、百人一首の藤原公任(ふじわらのきんとう)の歌で知られる名古曾(なこそ)の滝跡も残っている。
古来、大沢池は日本三大名月観賞池としても知られる観月の名所である。仲秋の名月には龍頭船や鷁首船を池に浮かべ、平安の王朝絵巻さながらの「観月の夕べ」が催される。
桜の見ごろは例年、3月下旬より4月上旬、主な桜の種類はソメイヨシノとヤマザクラで本数は約200本ある。
嵯峨・嵐山が近くにありながら長閑に広がる大沢池と絵に描いたような風景・・・桜の花の木は池畔の周囲を巡り、自然の野原の中を歩く散策コースになっている。
ときおり、無情の風が吹きハラハラと桜が舞い散る景色は風情がある。嘘のような静寂・・・大沢池の湖畔の桜景色の風景、ことしも散策し満喫できた。なお4月10日~12日の3日間、嵯峨天皇の命日(4月15日)に因み、献花法要や生花展の華道祭がある。
<大沢池>
住所:京都市右京区嵯峨大沢町4 (大覚寺境内)
通常:9:00~16:30無料(桜の時期、大沢池散策は200円・障害者:無料)
交通:市バス28,91,92系統終点「大覚寺」
京都バス61,71,80,81系統終点「大覚寺」下車すぐ前
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車徒歩約15分
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