2010年3月28日日曜日

化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)

八千体の無縁仏を祀るという化野念仏寺は、右京区嵯峨野にある浄土宗の寺院で山号は華西山という。
愛宕街道から参道入口
賽の河原の外平安時代、化野は東山の鳥辺野(とりべの)の山や洛北の蓮台野と並ぶ風葬(死体を地中に埋めずに樹上や地上にさらし、風化させる葬法)の地であった所といわれる。賽の河原
本堂弘仁2年(811)、弘法大師が無縁仏を弔うために五智山如来寺を建て、野ざらしの遺骸を埋葬したのが始まりとされる。その後、法然上人の常念伝道場となり、現在華西山東漸院念仏寺になった。地蔵菩薩尊
仏舎利塔と鳥居(トラナ)正徳2年(1712)江戸時代、寂道上人により本堂は再建された。本尊は阿弥陀如来像。境内約八千体の石仏・石塔群は化野に葬られた人たちの墓で無縁仏である。毎年8月23・24日、地蔵盆には灯明をあげ、幽玄な千灯供養を行う。境内は水子地蔵もあり、地蔵菩薩の縁日には水子供養が行われている。六面六体の地蔵尊が祀ってある
竹林の小径愛宕街道は清滝に続く道で、季節柄あまり人通りも多くなく散策には好い。
嵯峨野のおく、化野念仏寺には殆んど人影もなく、ひっそりとした佇まいが好まれる・・・揺れるろうそくの炎に侘しげに立つ無縁の石仏が印象的だった。
八千体の無縁仏をまつる“西院(賽)の河原”にときを忘れ、しばし無常・・・
誰とても とまるべきかは あだし野の 草の葉ごとに すがる白露(西行)
仏舎利塔やトラナ(鳥居)もあり碑文がある。さらに境内の小径もあり、六面六体の地蔵尊が祀ってある。
一方通行だが車もなかった殆んど人影もなく、ひっそりとしていた嵯峨野、化野に侘び寂びを求めて来る各地からの観光や参拝客の期待感を裏切らないことを臨みたい。長い年月、雨風にさらされながら石仏や石塔群が静寂を物語っている。
<化野念仏寺>
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17 電話番号:075-861-2221
拝観時間:9:00〜16:30
年末年始12月20日~1月14日10:00~15:30
拝観料:500円
交通:市バス・「嵯峨釈迦堂前」下車徒歩約20分
   京都バス 鳥居本下車 徒歩5分
   京福電車「京福嵐山駅」下車徒歩約30分
   JR「嵯峨嵐山」駅下車徒歩約30分

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