2010年3月11日木曜日

京都エミナースにて

サングラスを外して穏やかに語る、男前の松永さん1月も大丸百貨店で視覚障害の啓発イベント「あい・らぶ・ふぇあ」が四日間行なわれ参加した。 7日、洛西ニュータウンに住居している視覚障害者の「松永信也」さんに京都エミナース喫茶室でお会いすることができた。松永さんは、中途失明者で全盲になった、にもかかわず白杖をつき、各方面の講演に参加し多忙な毎日を送っている。
「網膜色素変性症」になって、視力を奪われながらも万歩計を持ち、社会啓発のため白杖をついて、「見えない」世界を伝えるために、京の街を出歩いて、楽しく生きるのか?を問う!
誰も「障害者」になりたくはない。しかし、障害は誰の身にも起りうる問題で決して他人事ではない!穏やかな口調で松永さんはコーヒーを呑み話してくださった。
2008年2月18日収録のNHK「福祉ネットワーク」では、(見えないをあきらめない)と4月16日収録の「生活ほっとモーニング」の生放送のDVD出演などがある。
私とご縁が会ったのも3月、メールの交換が最初だった。
鹿児島県阿久根市出身で中学の頃より既に「網膜色素変性症」は知っていたという。18歳の時、京都の大学に進み、元来、子どもが大好きで社会福祉学科に籍を置き勉学に励み、地元の福祉学校に勤務した。ところが眼に異変が起きた!35,6歳のとき、残念ながらあと数年で眼は見えなくなると眼科医に診断されたという。何不自由なく過ごしてきたのだが、その時のショックは計り知れないものだったと回顧する。
3月、偶然に洛西郵便局で松永夫妻の隣同士になった。そのときに、お茶でもしようと約束だった。
松永さんは愛用のリックから自作の本を出して、サインをしてくださった!
「風になってください(法蔵館1400円)」や「見えない世界を生きる(角川学芸出版1500円)」など2冊の本を著作した全盲の方だが、まだのお読みになられていない方はぜひお読み頂きたい!
また、名刺交換をしたが、松永さんは名刺に点字を入れている!
私の名刺を渡すと「何と書いてありますか?」と聞かれて、ハッと驚いた!
今まで聞かれたことの無い言葉!人間の情報は約80%を目から仕入れている。目が見えなくて困ることは大きく分けて二つあるという。日常の行動や移動の不自由さ、もう一点は情報を得にくいこと、つまり情報の大部分は目である。今までにも点字の名刺を頂いたこともあるが、気にしなかった。障害者の一人として、恥ずかしい極みである。yさんが私の名前を打ってくれた
私の友人に点字を始めて20数年経つyさんが居る。さっそく電話、お邪魔した!私には点字のことも解らない・・・せめて名前だけでも点字を打てるよう努力をしてみようとyさんは機器を揃えてくれたのである。
私は一人の視覚障害者を友人に持って点字の名刺について考えさせられたのである。
また、松永さんは毎月1回7月まで、京都新聞福祉のページで「見えない世界を生きる」を掲載して社会啓発をしている。中途障害者の一人として命あるすべての者が「ともに生きる」ことの大切なことを実感した。
ふれあい福祉
左記URLからhttp://www.kyoto-np.co.jp/fukushi/index.htm

0 件のコメント: