2018年5月16日水曜日

葵祭 加茂街道巡行

15日午後三時過ぎ、フタバアオイを風に揺らせながら、長さ約1㎞におよぶ葵祭の行列は京都御所から下鴨神社を経由、加茂街道を通って御薗橋を渡り上賀茂神社までの約8㎞の行程をゆっくりと進んだ。午前中、所用があり、葵祭の行列を加茂街道の観覧したが、気温は30,4℃、真夏日の暑さだった。
平安遷都から今に伝わる優美な王朝絵巻で、葵祭は天皇からの使者・勅使が下鴨、上賀茂両神社に参向する道中「路頭の儀」の神事が行われた。
葵祭は近衛使代を中心とした本列と斎王代に従う女人列に分れいる。
本列を男性、斎王代は女性、総勢5百余名、馬36頭、牛4頭、牛車2台、斎王代が乗る腰與(およよ)一台からなっている。
木々の間から日差しが差し込み、先頭の牛車が進んだ。

主役は華やかな斎王代と思われているが、天皇の使者として赴く者として祭りの主役は「勅使代」である。


若葉萌える加茂街道に女人列が近ずいて斎王代が乗る腰輿が大きな拍手があがった。
女人列の先頭は白丁(はくちょう)の持つ花傘の下に女官、内侍(ないし)、女官、女嬬(にょにゅ)、命婦、女嬬が従った。
女官が先導する斎王代列が続き、斎王代が乗った腰輿が近づくと、加茂街道に集まった大勢の観光客からひときわ大きな拍手があがった。
第63代斎王代の坂下志保(23)さんは微笑みを浮かべていた。 
葵祭の斎王代のヒロインの衣装は十二単(ひとえ)でその重さは13㌔にもなるという。
斎王代に仕える少女は童女(わらわ)と呼ばれ、行儀見習いで宮中に奉仕、斎王代と同じ袙扇をもち腰與のあとに従った。
十二単に身を包み、フタバアオイと金銀の金具で髪を飾った斉王代を見つめる観客からはため息がもれた。

約1㎞におよぶ行列は、加茂街道を通って御薗橋を渡り上賀茂神社までの約8㎞の行程をゆっくりと進んだ。
華麗な王朝絵巻を真近で写真撮影ができる加茂沿道が気に入っている。
賀茂川沿いの加茂街道は平安絵巻の新緑もまぶしく絵になる風景、その典雅な行列は1400年の伝統を誇る祭りである。(5/15撮影)

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