20日、伏見の城南宮で一年の無事を祈願する恒例の「湯立神楽(ゆたてかぐら)」が午後2時から巫女さんが笹で煮えたぎる大釜の湯を振り散らすことによって邪気を祓い無病息災・願望成就を祈願する神事が執り行なわれた。
江戸後期の銘で「文政六癸未二月(1823)」を持つもので、直径70cmもある。
午後2時、 湯立神楽の方々。
神事の儀式は、三部構成になっており、最初は神主が本殿に礼拝し、参拝者も何度も深々と礼拝した。
拝殿には4人の巫女さんが「祓神楽」の舞の奉納が行われた。
続けて鈴の舞の奉納。
鈴の音も高らかに4人の巫女さん。
湯立神楽は大釜に湯を沸かし米・酒・塩を入れ、豪快に笹でかき混ぜながら勢いよく湯をふりまく神事で、もくもくと湯煙を立てる大釜の湯の笹の葉で邪気を払った。
杓取(ししゃく)の儀といって、柄杓で天の水を掬って大釜の湯に注ぎいれる所作をした。
巫女さんが両手に笹の束を持ち、何回も笹の葉で勢いよく大釜の湯を散らした。
参拝者は頭をさげて白い湯気としぶきを浴びて新年の無事を願っていた。
参列は自由で、特に関西地方の民間の神楽で湯による禊祓(みそぎはらえ)の儀式で、この湯滴を浴びると悪病退散、願望成就、無病息災で過ごすことができると古くから伝わる湯立神楽の伝統行事という。
最後に巫女さんは神殿の笹の葉で勢いよく大釜の湯を散らした。
この福笹を家庭に持ち帰れば幸運に恵まれ、「方災難除守」・「招福・無病息災」と記した短冊を結んで参拝客「福笹(有料)」に授与された。
湯にかからなかった参拝者は、大釜の湯煙を足腰や、肩、頭などに撫で付けたりしていた。(1/20撮影)
<城南宮・湯立神楽>
場所:城南宮 本殿前
電話:075-623-0846
時間:午後2:00~
料金:拝観・無料
交通:地下鉄・近鉄「竹田」駅下車、徒歩約15分
市バス「城南宮東口」下車
駐車場:無料
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