2016年8月3日水曜日

祇園甲部 八朔

1日、祇園花街では芸舞妓さんが日頃お世話になっているお茶屋さんやお師匠さん宅へあいさつして廻る「八朔(はっさく)」の伝統行事が行われた。 八朔(はっさく)とは八月朔日の略で、旧暦の8月1日のことで、「稲の穂が実る」ころに農民のあいだで初穂を恩人などに贈る風習が古くからあったという。
花街の八朔(8月1日)は特別な日で、お師匠さんやお茶屋さんを訪ね「おめでとうさんどす、相変わりませずおたの申します」と挨拶した。
お茶屋・西村さんも大所帯で、皆さんで記念撮影、芸舞妓さんたちは挨拶廻りに行った。
舞妓さんたちは、汗を拭きながら礼服の黒紋付き姿の芸妓さんたちと連れ立って後方を歩いた。

黒紋付の正装姿の芸舞妓たちは、流れる汗を拭きならが挨拶を廻りをした。
八朔に物を贈る習慣が定着し「お中元」の風習となり、武家や公家の間でも、その恩を感謝する意味で贈り物をするようになった。

普段お世話になっているお茶屋さんを訪ね廻り「おめでとうさんどす、相変わりませずおたの申します」と、にこやかに挨拶を交わした。
西花見小路の富谷屋さんに廻る小田本さんの芸舞妓さん

花街では新暦の現在も八朔の行事が続いており、京の夏の風物詩になっている。
お茶屋つる居さんの芸妓の紗矢佳さん。
芸妓さんの紗矢佳さんと舞妓さんの茉莉佳さんが挨拶していた。
舞妓さんの髪は奴島田、赤い鹿の子にひすいや珊瑚、べっ甲、贅沢だがよくお似合いで可愛らしく、「おめでとうさんどす」と互いに道すがら挨拶した。
つる居さんの舞妓さんの美月さんと茉莉佳さん。
花見小路は大混雑でパニックになったが、当の芸舞妓さんたちは笑顔で落ち着き挨拶に出掛けた。 つづきは宮川町の八朔をお送りする。(8/1撮影)

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