日本の風土が育んだ樹木の中で、ツバキの見ごろは長く、各地の公園や社寺などにもある。
室町時代、茶の湯の興隆とともに茶花として愛好され全国各地で様々なツバキが作られるようになった。
品種も様々で江戸錦・肥後椿・土佐有楽・唐津・伊勢太白はその地方がわかる。
美しい京唐子(きょうからこ)と鹿児島。
名前は統一されてはいなく、関西の「有楽」は関東では「太郎冠者」、京都で「日光(じっこう)」と言う。
東京では「紅唐子」、さらに愛知の「紅卜伴」、別名で呼ばれている。
ツバキの種類は様々で「高嶺の花」や白い「玉兔(たまうさぎ)」というのもあった。
世界各国でツバキの変種が作られているというが‘侘助’はサザンカとの交雑で生まれた品種である。
この時季に訪れたら「神代椿(かみよツバキ)」や「緋乙女」なども観られてよかった。
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