2015年10月29日木曜日

二人の店だし 宮川町

27日、花街宮川町で、久しぶりに「二人の店だし」が行なわれた。お茶屋「河よ志」さんの前には、おめでたい目録が飾られ、先輩の芸姑さんや舞妓さんがお祝いに駆けつけ「おめでとうさんどす」という声が囁かれた。
午後1時過ぎ、河よ志さんの中では女将さんがカッチカッチと火打ち石を使っている。
先輩芸姑さん(ふく恵)さんと共に姿を魅せ、「ふく乃」さんと「ふく弥」さんは日ごろご贔屓になっているところにご挨拶に回る花街デビューのお披露目であった。
今日、晴れてデビューする舞妓さんは、右『ふく乃』さんと左『ふく弥』のお二方であった。
華やかな色紋付に身を包んだ二人の新舞妓さんの「ふく乃」さんと「ふく弥」さんは写真撮影に臨んだ。
先輩芸姑のふく恵さん、本人を物心両面で支えるお姉さんと決め、姉芸妓さんたちと三々九度の盃を交わす「お盃」の儀式が行われるという。
女衆さんの後に続き、二人の新舞妓さんの「ふく乃」さんと「ふく弥」さんは「おかぁはん、これからもよろしゅうにおたの申します」と、お茶屋の女将さんに挨拶を交わした。
お茶屋で住み込みをして半年~1年程度修業し、舞や作法や花街言葉などを習得、そして晴れてデビューの「店出し」をする。 

幼い少女が晴れて正式に舞妓さんになったことを祝って、べっ甲の簪(かんざし)に銀の挿し物で、店だしの特別な髪型になった。
テレビ放送(福井)がTV録画をして思わぬ写真撮影も長くなり、この日から三ッ日間は先輩芸姑さんがお化粧してくれるという。
正装の黒紋付に身を包み、約20キロにもなる着物を着付け、約5m~7mにも及ぶだらり帯は舞妓さんの代名詞、裏方は男性の専門職だが、ここ宮川町は女衆さんだった。
日ごろ、ご贔屓筋になっているお茶屋さんなどお店に挨拶、宮川筋をぐるっと廻り、二人の新舞妓さんの「ふく乃」さんと「ふく弥」さんは「ただいま帰りました」と告げた。
店出しとは舞妓さんが華々しく花街に初登場のことでお披露目であり、「ふく乃」さんと「ふく弥」さん、「がんばっておくれやす・・・」。
番外・・・半だらかと思ったら違っていたが?
お茶屋の駒屋さんの入っていった! (10/27撮影)

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