橿原市畝傍の藤原京にあった薬師寺跡だが、平城京に遷都されるときにこの地より建物が移され、現在は礎石と土壇を残すのみとなった。
ホテイアオイを見るため来たが、聴くところ休耕田に「タマシギ」という鳥が6年ぶりに飛来して、親子連れの可愛い姿を見せてくれた。
タマシギはチドリ目のタマシギ科で京都府では絶滅危惧種に指定され、留鳥として年中府内に生息、だが近年減少しているという。
タマシギの体長は23cm~28cmで雌の方が大きく雄より美しいという。
雌・雄とも目の周囲の白、胸側の白線とそれに続く背の外側の黄色い線が目立っている。
雄は頭から背にかけて全体に褐色だが、雌は背から側面は緑がかったブロンズ色、喉から胸は栗色をしている。
幼鳥はオスに似て地味な色をしている。
鳥としては少数派である「一妻多夫」で、本州中部以南の水田や蓮田のような湿地で繁殖するという。
繁殖期は2~10月と長く、ピークは6~7月、卵数は普通4卵で雄が16~19日間抱卵し、ふ化後は雛を連れて世話をする。
産卵後は雌は巣を離れ、別の雄を求めて飛んで行くという習性で、タマシギの生息地が洪水により危険が高いため、数が多い雄が子育てさせることになったいう。
残された雄は抱卵と育雛を1羽で行い、雛は早成性で、生まれるとすぐに親の後を追って歩き出すという。
この親子も1週間から10日間もすれば旅立ちだろうとおもった。写真愛好家は20人位居ったが、タマギシ親子を見て心癒された。(8/28撮影)
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