2010年8月28日土曜日

みちのく紀行 岩手・須川高原温泉

つづく・・・花巻市内の同級生の親友が運転する車で、秋田県と岩手県の県境に位置する標高1129mの高原台地、須川高原温泉を訪ねた。一軒宿の須川高原温泉青みを帯びた乳白色の露天風呂
須川高原温泉は栗駒山の北方、岩手、秋田、宮城の県境が交差する剣岳の北麓で、2008(平成20)年6月14日発生の岩手宮城内陸地震の影響で、岩手県側からのアクセスができない状態が続いたが、三年後やっと通行止めが解除され通行可能となった。友人の運転する車は奥州市から平泉、中尊寺・毛越寺を経てR342を西へ向った。三年経った今でも山肌が無残姿を残していた左、磐井川と右、舗装された道と斜面
道路沿いの磐井川や山々の生々しい崩壊跡を見て地震の恐ろしさを痛感した。
約45㎞地点で、途中の真湯温泉からは狭い曲がりくねった山道、栗駒山の麓に湧く、須川岳秘水“ぶなの恵み”で一休みした。
須川高原温泉は親友と二度目であったが、水呑み場は新設されてあった。災い転じて・・・
秘水 ぶなの恵みこの夏は、各地で40度近い猛暑が続いている。しかし、ここは高原の別天地でさわやかな風が流れていた。一軒宿の須川高原温泉は、全国で9番目の高地にあり、独特の天然蒸気欲はその例をみず、大自然に広がる栗駒、焼石国定公園に指定された高山植物も150種以上を数え登山者たちにも愛されている。
標高1129mは全国でも9番目無料の足湯須川高原温泉の一軒宿も地震で崩壊の被害もあり、今は建て替えられていた。以前はなかったが、無料の足湯もあって観光客はアツィ・アツィと言いながらも楽しんでいた。
天然自噴泉で泉温は46℃、泉質は「酸性・含硫黄・含鉄(Ⅱ)・硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)、強酸性含明礬緑礬泉で皮膚病やリウマチ、胃腸病などによく効く全国的にも珍しい温泉である。旧泉質名は「緑化水素含有性名明礬緑礬泉(りゅうかすいそがんゆうせいめいはんりょくはんせん)という。溶岩丘の下から滔々と湧き出している
湯は源泉から湯樋を伝わってなみなみと湯船に注ぎ込まれる湯の湧出量は毎分約6000リットルで(須川温泉と共同使用)変わりは無く、名明礬緑礬泉のとおり明るい青緑の湯であった。
一軒宿の右側には源泉地・大日岩があり、さらにその足元に露天風呂「大日湯」が有名である。10m四方もある大きな露天風呂、湯は源泉から直接引いている。青みを帯びた白濁の湯だ。塀は低く、景色もなかなかよい。雑誌などによく出てくる絵になる露天風呂、奇岩を背に湯船の縁に腰掛けた。温泉は、冬期は積雪のため11月から5月中旬閉鎖されている。夏の間だけの営業で宿は長期の湯治にも適して自炊部の方も居る。胃腸病、婦人病に効果がある温泉と言われ湯治客も多く国民保養温泉地の指定を受けている。
栗駒山への登山道が温泉地から伸びており、登山の基地としても利用されている。なお約300m離れた秋田県側にも須川温泉があり、泉源は同一のため両者をまとめて須川温泉と呼ぶという。
大自然が広がる地、秋は全山が紅葉に染まる。ふと、思う・・・この次は、紅葉に染まる山々をゆっくり眺めて温泉に浸かりたいとおもった。栗駒山への登山道が温泉地から伸びており、登山の基地としても利用されている
白く積もった湯の華海抜1200m、高原森林浴に恵まれた大自然の恩恵に包まれ、爽やかな健康体を取り戻せるような温泉地である。須川高原温泉は不便なところだが湯量豊富な源泉湯はいまも変わらない。帰路は、秋田県側にから横手市を経由して107号で戻ってくれた親友に感謝・感謝である。つづく・・・
<岩手・須川高原温泉>
住   所:岩手県一関市厳美町祭畤山須川高原温泉 電話:0191-23-9337
営業時間:6:00-21:00 (露天)
      9:30-17:00 (内湯)(大広間は15:00まで)
休 館 日:無休
      冬期(11月-5月中旬)閉鎖
入湯料金:500円(千人風呂、露天風呂のどちらか)
      1 000円(大広間、両方の風呂利用可)
交   通:JR東北新幹線一ノ関駅から送迎有り(1日1便、要予約)

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