豪華な黒紋付きの着物姿で、勝音さんと勝貴ちゃんは大文字さんの外へ出で廻った。
今日の主役、「勝貴」ちゃんは男衆さんと勝音さん共にお茶屋さんとご贔屓筋に挨拶廻りをした。
北野天満宮では、男衆さん、勝音さん、勝貴ちゃんの三人が手を合わした。
勝貴ちゃん、正装の黒紋付と扇子を持ち、男衆さんと勝音さんに引き連れられ「お店だし」の挨拶廻りをした。
舞妓になった「勝貴」ちゃんは「おかぁ~さん、どうぞよろしゅ、おたのもうします」と丁寧に頭を下げた。
初舞妓さんの勝貴ちゃんは、男衆さんと一緒にご贔屓筋に回り「今後ともおたのもうします」と挨拶した。
お店だしとは、幼い少女が晴れて正式に舞妓さんになった儀式することで『舞妓さんデビュー』のことである。
晴々とした表情のお姐さんの勝音さんと勝貴ちゃんだった。
少女が晴れて舞妓さんになるというお墨付きができ、だらりの帯とぽっくりの音も軽やかに、勝貴ちゃんは男衆さんとご贔屓筋に廻って丁寧に挨拶をした。
各置屋さんでは‘お仕込み’ さんと呼ばれ、次段階になるのが「お店だし」となり、20歳ごろ芸姑さんの‘衿替え’と呼ばれる儀式がある。
勝貴ちゃんは「芸妓」になる前の3~4年の修練期間経て一通りの舞や三味線、お囃子などを勉強し、芸妓さんになるための修業をするという。
一年未満の舞妓さんは『下唇』にしか口紅をつけることができず、白粉も三日間は女将さんやお姐さんが付けてくれるという。
上七軒のお茶屋・大文字さんの勝貴ちゃんのお店だしがあり、それを取り巻くカメラマンたちの一団で熱が上がり盛り上がった。(10/26撮影)
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