祇園祭における長刀鉾町の「お千度(せんど)の儀」が1日、八坂神社でおこなわれた。このお千度詣りの神事は、17日山鉾巡行に於いて、その年のお稚児さんと禿(かむろ)二人が大役に選ばれたことを神に報告し、お祭の安全を祈願する行事という。
南楼門から9:35ごろ、お稚児さんや禿が長刀鉾町内一同を伴って10:00に神事が始まった。
祇園祭ではすべての鉾に「生稚児(いきちご)」が乗っていたが84年前、放下鉾の稚児が人形に代わって以来、長刀鉾だけとなっている。
お稚児さんは毎年、10歳前後の男子から選ばれ、同時にお稚児さんの補佐を務める禿と呼ばれる役の二人が選ばれ、お稚児さんは長刀鉾町の養子となり、鉾町と結納を交わすという。
本殿で二礼する。
乾いた拍手が鳴り渡り、一礼した。
お千度とはその名の通り千度廻ることだが、昨今では慣例により三回になっている。
白塗りに化粧を施したお稚児さんと二人の禿、長刀鉾関係者一同が本殿の周りを三度廻り無事を祈った。
お千度は、お稚児さんたちのスタート地点で、祇園祭の行われる一ヶ月間の無事を祈願する為に本殿の周囲を時計回りに 三周するものである。(7/1撮影)
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