大原野神社 御田刈祭

11日、西京区大原野神社で御田刈（みたかり）祭や伝統の奉納相撲大会が営まれた。神社は奈良春日大社から勧請を受けたもので、京春日（きょうかすが）の別称もある由緒正しき神社である。

御田刈祭は1717 (享保2) 年から続く、秋の特殊神事で五穀豊穣を願う祭儀で、本殿前には露払いと太刀持ちを従えた少年横綱が土俵入りをした。

その後、場所変え神（かみ）相撲奉納大会が行われた。

神職がお祓いをし、神相撲は、氏子を代表する力士二名「氏神（藤原氏･北春日）と（秦氏･南春日）」が、清めの塩を包んだ白紙を口にくわえて土俵の四本柱をご神酒で清めた。

相撲は二番取り組みで、両者一勝一敗の “引き分け”で争いが起こらないように助け合って神に誓うという慣わしがあった。

神聖な神相撲に引き続き、少年横綱土俵入りが続いた。

相撲振興会から競技注意があって洛西地区小学生四年生から六年生による「豆力士」が東西に分かれ奉納相撲大会が行われた。

髪の毛を引っ張ることや、拳で突っ張ることなどタブーだ！

みんな元気良く東西に分かれて熱戦が続いた。

相撲をみていると何やら赤ちゃんの褌の締め込みがあり、動いた！

ベビー服を着替えし、その柔肌には小さな“フンドシ”が巻かれ「祈・大原野神社・健」の文字が書れていた。

泣き相撲は大人が赤ちゃんを抱えて、土俵でシコを踏み、最後に土俵に寝かせて「土をつけるとスクスク元気に育つ」という縁起ものの儀式である。

ママから引き離され、行司に抱えられて土俵入りした赤ちゃんは神相撲の二人の力士に預けられる。

力士が「ヨイショ、ヨイショ」とシコを踏む おとなしい子・泣き叫ぶ子など、性格は様々であった。

でも、泣き叫ぶ子が多いが、平気な顔をしている豪傑な男子もおった。

土俵は笑いが絶えない･･･無事縁起の儀式が済み、ママの手の抱かれた赤ちゃんは、鹿が描かれた「ちえ守り」の榊を授与された。

二人の行司と力士は汗だくで、抱っこしてシコを踏む役も儘ならず“赤ちゃん土俵入り”が出来るのは生誕一歳前後の男児である。（9/11撮影）
 ＜大原野神社 御田刈祭＞
住 　所：京都市西京区大原野南春日町1152　
電　 話：TEL075(331)0014
拝　 観：境内無料
駐車場：無料
交　 通：阪急京都線東向日駅・阪急バス「南春日町」下車徒歩10分 　　　　　
　　　　　阪急京都線桂駅・市バス臨西2番「南春日町」下車徒歩10分 　　　　　
　　　　　JR向日町駅・阪急バス「南春日町」下車徒歩10分