2010年10月18日月曜日

斎宮行列(さいぐうぎょうれつ) 野宮神社

17日、右京区嵯峨・嵐山の野宮神社では例大祭・斎宮行列があり斎王代が任命を受け、都から伊勢の斎宮へと向う「斎王群行」が営まれた。今年の斎王代は地元の田中さん(22歳) 神職がお祓いをする
野宮の社は、日本最古の黒木(くらき)鳥居が珍しく、黒い樹皮ついたままの鳥居のことで、形式としては原始的で用材はクヌギの木の皮を剥かないまま使用している神社である。斎王代は朱色の毛氈を巫女と命婦とともにすすむ
役目を終え神職は社務所へ美しい竹林の小道の奥に社はひっそりと佇まいし、伊勢の神宮に奉仕する内親王が潔斎のため居住された跡で三つの祠があり、祭神は中央に天照皇大神を祀り、左右に愛宕、松尾の神を祀っている。
千二百年の歴史を持つ斎宮行列は、伊勢神宮にお仕えする未婚の皇女で、「斎宮(斎王)」とは、天皇が即位するごとに天照大神の御杖代(みつえしろ)として伊勢神宮に遣わされた斎王(未婚の内親王)のことで、飛鳥時代の天武天皇のころすでに確立されていた。南北朝時代の後醍醐天皇まで、約660年間64人の斎宮が遣わされていたと伝えられている。腰輿(およよ)に乗る斎王代
采女(うねめ)伊勢参拝前に三年間こもる潔斉所(けっさいしょ)が野宮神社付近にあったことから、1990年から地元の斎宮行事保存会などが行列を催し、本年は12回目になる。
斎王代が任命を受け、都から伊勢へと向う旅が「斎王群行」と呼ばれるもので、斎王以下監送使、官人・女官などあわせて数百人にも及んだとされている。当時斎宮行列が伊勢まで到着するのに5泊6日も要した。また斉王群行を再現したのは、平成10年の“みえ歴史街道フェスタ”が契機となったという。
竹の緑と腰輿と駕與丁、バランスが好い約100人の斎宮行列のスタート正午に野宮神社を出発した約100人の斎宮行列は、美しい竹林の小道を通り、華やかな平安装束に身を包み十二単姿で腰輿(およよ)に乗る斎王代を駕與丁(がよちょう)が担ぎ、嵐山商店街・JR嵯峨嵐山駅前に向った。
つづく・・・

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