本殿には「六孫王」と呼ばれていた経基、相殿に天照大神(あまてらす)、八幡大神を合祀している。本殿背後の石の基壇は経基の遺骸を納めた場所で神廟といわれている。
宝永年間に再興した例祭は13時より行われた。
宝永祭が行われる前に、担ぎ手は“鳴りカン”を鳴らしながら神社へ来る。神輿庫から神輿を出し本殿の中に入れ、本殿内で神輿を祓い御霊を移し厳かに神事が執り行われた。神事が終わると神輿は境内に移動し、担ぎ手が差し上げを行った。境内にある会館の前では行列の出発を送る太鼓が奉納された。
宝永祭のメインは鬼だが、サービス精神が旺盛で、何処でもポーズしてくれる。この鬼は氏子範囲にある羅城門の謡曲「羅生門の鬼」から採られたもので、露払いの鬼が神輿の前を先導する。
八条通りを東へ大宮通り南下、東寺前を通過、そして祭列一団が「大通寺」に到着する。九条通りを西に進み旧千本通りを北上するという。
四匹の鬼は、東西南北の四方を表し、青龍/白虎/朱雀/玄武という。
行列は、先太鼓/太刀/弓矢/四鬼/神輿と続き、神輿は部分的に担ぎ、時折、差し上げも行いながら台座で移動した。通りには家族に連れられた幼い子たちが、鬼を見て恐怖で泣き出す子もおった。
清和天皇の孫で清和源氏の祖と仰がれる源経基、「清和源氏発祥の宮」と称した六孫王神社、10月の例祭は「宝永祭」という。
<宝永祭 六孫王神社>
住所:京都市南区壬生通八条角 電話:075-691-0310
拝観:境内自由
交通:JR各線、近鉄京都線、地下鉄烏丸線「京都」より徒歩13分。
市バス 16系統「六孫王神社前」バス停より直ぐ。
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