岡崎神社は、うさぎ神社と呼ばれ平安神宮の北側、左京区岡崎にある。
夏越大祓は、6月30日健康と厄除け・無病息災を願うため行う神事である。
794(延暦13)年、平安遷都に際に、勅願により王城鎮護のため平安京の四方に建立された社の一つである。都の東に鎮座することから東天王と称した。
祭神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)・櫛稲田媛命(くしいなだひめのみこと)及び御子三女五男八柱神を祀る。
清和天皇が、869(貞観11)年に造営し、播磨の国(現在の兵庫県)広峯から祭神を迎え祀ったといわれる。古くから産土神として付近氏子の信仰を集め、厄除けの神として多くの参拝者が訪れている。
1178(治承2)年、中宮の藤原高子の安産祈願の幣帛を賜り、安産の神として信仰されている。その昔、当社の背後の紫雲山付近一帯が野ウサギの生息地で、ウサギが氏神様の使いと言われている。ウサギが子孫繁栄の象徴であることから、安産だけではなく、子授けの神様として信仰が高まったという。
ところで、6月30日と12月31日に行われる大祓は、日頃生活している間に“心身に付く罪や穢れを除き去る”ための祓えの行事で、6月を夏越の祓・12月を歳越の祓という。
夏越の祓では多くの神社で「茅の輪くぐり」が行われた。
茅で作られた輪の廻り方だが、先ず、左に一廻り、次に、右に一廻り、左まわりと八の字に三回通って穢れを祓うものであるが、恥ずかしながら知らなかった!
1691(江戸時代)年ころ、復活し全国各地の神社に次第に広がりをみせている。
京都では夏越祓に「水無月」という和菓子を食べる習慣があるが、水無月の上部にある小豆は“悪霊ばらい”の意味があるという。水無月は白のういろう生地に小豆を乗せ、三角形に包丁された菓子で三角の形は暑気を払う氷を表していると云われている。
境内の手水舎の所に“厄除子授兎”と書かれた黒く光るウサギの彫像もあり、そのうさぎ像に水をかけると子供が授かると言われて、子授けの神として参拝者の人気を集めている。また、社務所ではウサギ柄のかわいい、子授け・安産・健康のお守を授与している。
<京都・岡崎神社>
住所: 京都市左京区岡崎東天王町51電話: 075-771-1963
拝観自由
交通:市バス 「岡崎神社前」下車直ぐ
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