2010年5月3日月曜日

京都 蹴上浄水場つつじ一般公開

京都東山の「蹴上浄水場」は、琵琶湖疎水から水を取り市民に潤いを与えている。毎年ゴールデンウイークのころ、つつじの開花とあわせて施設も一般に公開されている。蹴上浄水場からの眺望
第一地高区配水地とつつじことしも例年通り4月30日~5月3日での4日間、一般公開をされたが、春の低温でつつじの開花は遅れ2,3分咲きといったところ、しかし、蹴上浄水場には春の訪れが待ちどうしく市民が大勢きていた。リュウキュウツツジとキリシマツツジ
紫色の花を咲かせるオオムラサキツツジ11万平方メートルの水道の処理施設の斜面には、鮮やかな新緑が萌え、ちらほらとつつじが咲いていた。
市水道局が管理する蹴上浄水場は、1912(明治32)年に竣工した京都市で最も古い浄水場で、琵琶湖疏水を考えた“田辺朔郎工学博士”いること忘れてはならない。
1880(明治23)年に竣工した琵琶湖疏水から取水した水は、日本最初の急速濾過式装置で濾過され、水道水として市民に供給された。当時の給水能力は一日681000m3で、約40000人の市民に水道を供給されたが、水需要の増加に対応するために、1962(昭和37)年に改良し、給水能力が一日198000m3なった。色鮮やかなキリシマツツジ
黄色い花を咲かせる、珍しいレンゲツツジしかし、創設時から施設は老巧化し、原水の水質悪化や処理水量の急激な変動時に耐え切れなくなり、1997(平成9)年創業時からの老朽化した施設を更新、新たに着水井、ちんでん池、ろ過池を建設した。
現在、給水能力は一日99000m3だが、将来的は一日198000m3に復元するという。
蹴上は古の京都へ入る三条通りに続くところである。通用門から入ると、昇り坂になっておりサービスの飲料水「疎水物語」のボトルや「うちわ」を頂いた。 試飲コーナー
ミスト(霧)コーナーおや、ミスト(霧)コーナー?がある!水道水に高い圧力をかけ、特殊なノズルで霧を噴出して効果的に気化させ、その気圧熱で周辺気温を下げるもの(平均3℃程度低下)環境にやさしい方法だという。そこに入ると気持ちがよくなった。さらに隣には、市販の飲料水と水道局の「疎水物語」を飲み比べるコーナーもあった。与謝野晶子の歌碑
つつじのトンネルの小路があった与謝野晶子の歌碑を眺めて、第一高区配水地、途中、つつじのトンネルもあった。さぞかしつつじが満開の時は綺麗だろうと思って先を急いだ!
さらに上へ・・・最高配水地には長い石段を上り詰めると市街を一望できる処があった。昇りおえると黄色い“レンゲつつじ”が待ちかまえていた。 遅咲きの一本の桜の木が花をつけていた
4日間の公開で大勢きていた頂上は真紅のキリシマツツジが迎えてくれ、職員たちの計らいで無料のポラロイドカメラで写真撮影してくれた。
みな、昼の一時、弁当を広げながら春の一般公開、話も弾んでいた。
<蹴上浄水場>
公開期間:通常は非公開(ただし、4月30日~5月3日4日間公開)
場所:京都市東山区粟田口華頂町3 TEL075ー771-3102
交通:市営地下鉄東西線「蹴上駅」下車すぐ

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