牡丹で有名な乙訓寺と長岡天満宮・八条ヶ池のキリシマツツジを30日訪ねた。
京都府長岡京市の天満宮では、牡丹もキリシマツツジもシーズンがほぼおなじなために案内のパンフを置いている。
菅原道真公が左遷され太宰府に向かう途中、当地・長岡に名残を惜しんで寄られ「わが魂長くこの地にとどまるべし」とことばを残された。その後、この地に菅公自作の木像をお祀りし創立した。
江戸時代に当地一帯を領した八条宮智仁親王が、境内の東側に「八条ヶ池」を築造された。長岡天満宮は、皇室の崇敬厚く1638(寛永15)年、天満宮の東側に南北に細長くのびるこの池は、親王にちなんだもので、翌年境内周囲に堀を掘ったと伝わっている。
以来今日まで農業用の溜め池として利水され、外周は約1㎞、貯水量は約35000トンもあり八条ヶ池は農作物に潤いを与えた。
豊かな池を二分する中堤は参道として使われており、真ん中の石の「太鼓橋」は、加賀百万石の前田候の寄進だという。
池のほぼ中央にのびる中堤には、キリシマツツジが参道の両側に植わっている。
周辺は花々を求めて訪れる観光客・参拝者も多く「キリシマツツジ」は、四月末には真紅の花を咲かせる様は壮大である。
キリシマツツジは、「霧島ツツジ」の意で、九州南部にある霧島山に因んで名付けられた。霧島にあるツツジは野生に近い品種で、大きく株別れしており高さ2.5m~3mにもなるという。
現在、中堤両側にキリシマツツジ・樹齢100~150年位と推定されており、約80株が植えられていて市の「天然記念物」に指定されている。また、八条ヶ池には水上橋がありその途中には六角舎がある。
池畔には料亭・錦水亭の張り出しお座敷もあり、長岡京名産の竹の子料理を食べながら鑑賞することができる。とれ立て竹の子の刺身は逸品だが、予算の都合で、出店で買う竹の子弁当もなかなかの春の味だった!
中堤と中ノ島を結ぶ総檜造りの水上橋を含む一帯は、「八条ケ池ふれあい回遊のみち」と名付けられ、多くの人々に親しまれている。
八条ヶ池のキリシマツツジは有名で、その見事な緋色の回廊は我が国随一と言われ、花の満開の季節には多くの参詣者や観光客で賑わっている。
<長岡天満宮 きりしまつつじ>
・京都府長岡京市天神二丁目15-13 :TEL 075-951-1025
・拝観自由
・交通:阪急電車「長岡天神」駅から徒歩約5分
・ JR「長岡京」駅から徒歩約15分
・車:名神高速「大山崎」IC~数分
・駐車場有り
なお、牡丹の乙訓寺と長岡天満宮「キリシマツツジ」はシャトルバス(運賃100円)利用した方がよい!
※シーズン中は長岡天満宮(文化センター前から)~乙訓寺 随時運行中なお5月5日まで!
■バリアフリーについて
ご祈祷も拝殿の中まで車椅子のまま入って頂ける。 身障者用トイレも有る。
その他、盲導犬、聴導犬、介護犬を伴っての御参拝、ご祈祷も可。
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