2009年11月28日土曜日

京都・東山 永観堂 紅葉2009

受付がある大玄関
御影堂永観堂は、別名「紅葉(もみじ)の永観堂」呼ばれる京都東山随一の紅葉の名所として古くから京の人々に親しまれている。
永観堂は浄土宗西山禅林寺派の総本山、正式には禅林寺という。阿弥陀堂
多宝塔から永観堂をみる平安時代、仁寿3年(863)空海の弟子、真紹(しんしょう)が藤原関雄の山荘を譲り受け、尊像を安置し真言宗の道場として創建した。その後、一時衰えたが平安時代の末期、承暦年間(1077~1081)に、民間に念仏を広めた永観僧侶が住持となり、浄土念仏道場を流布し寺を中興した。永観はこれにより中興開山と呼ばれ、寺名も永観堂の通称で呼ばれるようになった。
以後、鎌倉時代中期には浄土宗西山派一派の本山の基礎を固めた。秋の陽射しを浴びる紅葉
放生池に映る紅葉その後、応仁の乱により堂舎が焼失したものの、明応6年(1497)後土御門天皇の命により再興し、以後、次々と諸堂が再建され現在に至っている。極楽橋から見た放生池と弁天島
眼にも鮮やかな真っ赤な紅葉総門から参道を進むと中門がある。
その右手の玄関へ入ると、室町時代の方丈とされ、釈迦堂は書院造り。
また唐門は天皇の出入りに使用される勅使門、勅使はこの盛り砂を踏んで身を清めてから中に進むという。放生池から流れる水辺と紅葉夢庵のまえで
進路は悲田梅を右に見て御影堂、阿弥陀堂に向う。
途中、臥龍廊や木魚蛙の案内もある。床の廊下は階段で手摺り無しでは上れない!葉先が3つに分かれている三鈷(さんこ)の松も珍しい。薄れ日が射す紅葉
銀杏の葉が落下して紅葉とマッチして感嘆の声が挙がる!いよいよご本尊「みかえり阿弥陀」が祀られている阿弥陀堂。制作年代はおよそ平安時代末期と考えられる。豊臣秀頼の命により永観堂に移築された。正面7間側面6間西向きの一重入母屋造り本瓦葺である。
「みかえり阿弥陀如来」は像高77cmで堂内は極彩色で格天井には百花が描かれ、両端の部分だけは白く塗った「散り蓮華」になっている。 微妙に紅葉の色彩が違う
大玄関前で多宝塔を望遠で・・・東山を借景に急な石段を踏みしめながら多宝塔に上ってみた。ここから見る京都の街並みの景色が一望できる。放生池には弁天島がある。御影堂から極楽橋渡り画仙堂に入ったが撮影は禁止。楓橋から寿橋さらに浴室と回った。言葉は何もいらない
昔も今も変わらず季節は廻るしかし、紅葉狩りの見学だけなら拝観料も払わず勿論、無料で外からこれらの諸堂を見ることも出来る。
"おく山の 岩がき紅葉 散りぬべし 照る日の光 見る時なくて"
と古今集にも歌われた「岩垣もみじ」をはじめ永観堂境内にある約 3,000本の紅葉は、写真参考としたい。
<永観堂>
・京都市左京区永観堂町48 ・TEL(075)761-0007
・市バス:5番「南禅寺永観堂道」下車徒歩約3分
・地下鉄東西線:「蹴上(けあげ)」下車徒歩約10分   
・駐車場:あり

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