第91回全国高校野球選手権大会は12日目(22日)甲子園球場で2試合が行なわれた。真夏の太陽が燦々と輝き残暑が厳しい・・・11時試合開始のサイレンが鳴り響いた。
花巻東のナインは一昨日、みちのく対決4対1で東北高校を制し、岩手県勢41年ぶりとなる準々決勝を迎えた。菊池雄星投手の“うなる左腕”に、これは本物とテレビ観戦しながら脱帽した。スピードは154㌔を計測、直球とスライダーを使い安心して見ていられた。選抜後、菊治雄投手は「夏の大会に勝ってホンモノ・・・」という言葉を言っていたという!
今春、選抜で対戦した明豊高校(大分)腕章には別府大学、花巻東は春4対0で快勝している。力のある両者の対決であるが、花巻東の佐々木監督は4、5点は奪いたいと言っていた。
先攻は花巻東。二回と四回鮮やかにタイムリー安打で4点をもぎ取った。
明豊打線は菊治雄の伸びのあるスピードに手こずり四回までパーフェクトに抑えられていた。ところが五回裏菊治雄投手にアクシデントがあり負傷降板となってしまった。
後半は、明豊高校の押せ押せムードになり八回裏、代った猿川投手から3点を奪い6対4と逆転されリードを許した。1点ならまだしも2点差、もうだめだと覚悟した九回表、花巻東の猛反撃、無死三・二塁のチャンス到来!5番横倉の二塁打で二者生還、延長戦にもつれ込んだ。
そして十回表、1死一塁、小柄な佐藤諒はピッチャー前のバントを全力で駆け抜けた!しかし、思わぬ二塁手との激突で負傷退場、三番打者川村はチームメイトのキャプテン、初球をセンター前へ弾き返す劇的な勝ち越しだった。延長十回で花巻東が7対6で明豊を下したが、見応えのある好試合であった。
マウンドを降りた菊治雄は、監督の伝令役に早代わり、ナインが一つになる様に再三足を伝令役で投手のマウンドに運んだ。菊治雄がベンチに帰っても花巻東高ナインは一願になって春、果たし得なかった「優勝」に突き進んでいる。
“みちのくに優勝旗”の声を掲げ、あと2試合頑張ってもらいたい。
ちなみに、岩手県勢ベスト4は90年ぶりの快挙である花巻東高校おめでとう!!!
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