その領域は東西南北六町まで延び造営当時は約四万坪にもなる広大さであった。
御池通、正面鳥居をくぐると左手に本堂がみえる。東寺真言宗の寺院「神泉苑」の本尊聖観世音菩薩が祀られている。
また、小野小町も来苑し、祈雨され
『ことわりや 日の本ならば 照りもせめ さりとてはまた 天が下とは』
と和歌を詠じられた。
また、寿永元年(1182)雨乞い儀式で神殿に供える舞を舞う百人の白拍子の中に静(静御前)がいた。義経は、舞を舞う白拍子の静(しず)の美しさが忘れられず、その夜、館へ静を呼び宴を開いたという。これが義経と静との最初の出会った場と言われている。
正面鳥居をくぐった池のほとりに歳徳神が祀られている。毎年恵方社は大晦日の晩の11時に翌年の恵方へ祠の正面が向けられる。神泉苑は全国にただ一つという珍しい神社でこの恵方社の奥に法然上人が勧請した善女竜王が祀られている。
神泉苑は「御池通」の名前の由来であるとの説もあるが定かではない!
平安京最古の史跡・神泉苑は、地下鉄東西線「二条城前」駅3番口を出て押小路通を西へ、世界文化遺産の二条城の外濠を見ながら徒歩約4分、南側に北門がある。
<神泉苑>
・住所:京都市中京区御池通神泉苑町167
・拝観:境内自由
・地下鉄東西線:「二条城前」3番出口から徒歩約4分
・市バス・京都バス「神泉苑」下車すぐ
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