2011年10月18日火曜日

東山 即成院 二十五菩薩お練り供養法会

即成院(そくじょういん)は、真言宗泉涌寺派総本山・泉涌寺の塔頭(たっちゅう)の寺院で通称、那須の与一さんで親しまれている。平安時代から伝わる来迎思想に由来している
きらびやかな二十五菩薩の列16日、阿弥陀如来のお迎えによって、悩める人々らが極楽浄土へ導かれる様子を表した「二十五菩薩お練り供養法会」が行われた。本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世に見立てた
かわいい稚児たちの列同寺院は本尊である阿弥陀如来像と、それを取り囲む二十五菩薩像が安置されている。平安時代から伝わる来迎思想に由来し、江戸時代から始まったとされる。
観世音菩薩秋晴れの下、黄金に輝く菩薩の面をつけた行列が境内を厳かに進み、来迎姿の阿弥陀如来と笛や太鼓など色々の楽器を携えた二十五菩薩がそれぞれ喜びを表すかのように微笑を浮かべている。
お練供養では境内の本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世に見立てた。両堂のあいだに高さ約2m、長さ50mの木橋を渡し、その上を二十五菩薩らが練り歩き民衆が極楽浄土へ導かれる場面を再現する。
木橋の横には五色のリボンがあり、本堂の阿弥陀如来像の手に繋がっていて、リボンを握って阿弥陀如来に祈りの願いを届ける方たちも多数おった。極楽浄土と現世を僧侶が橋渡し
ほら貝を吹く修験衆ほら貝を吹く修験衆やみこしをかついだ稚児の列が行来して地蔵堂に花を供えた。児童を守る大地蔵菩薩を先頭に二十五菩薩が金襴の装束をまとって登場するハイライトだ!
地蔵堂に花を供える迷いの苦しみから衆生を救う観世音菩薩、薬王菩薩や金剛菩薩など二十五菩薩が続いた。訪れた参拝者や観光客は荘厳な光景に見入っていた。 私の周りには和歌山の男性と神奈川から来たと云う親子の方がおった。稚児みこし
本堂へ境内には那須与一の墓と伝えられる石造宝塔がある。寺伝によれば与市は出陣する途中病に罹ったが、当院に参籠し、本尊の霊験で平癒し、屋島の戦いで戦功をたてたので、佛徳を感じて出家し当院に庵をむすび、没したと伝えられている。
面を被っていたら暑い!与一の墓は本堂後方にあり、平安時代末期による建造の3mもある大きな石造宝塔で「的に当たる、合格祈願やご利益」などで日々参詣者があり香華の絶えたことがない。
秋晴れの下、二十五菩薩お練り供養法会は無事に終了した毎年10月第3日曜に公開される「二十五菩薩練供養」の行事が有名で参詣者で溢れ広く信8仰を集めている。
<即成院>
住    所:京都市東山区泉涌寺山内町28 電話:075-561-3443
拝観時間:9:00~17:00
拝観料金:境内無料(本堂内陣特別参拝500円、10月第3日曜1000円)
交    通:市バス「泉涌寺道」下車徒歩5分

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