2011年10月4日火曜日

ヒガンバナと野仏

鮮やかに真っ赤に咲く彼岸花と稲穂、爽やかな秋の風景を満喫した。田園に野仏がある真っ赤に咲く彼岸花と黄金色になった稲穂
ヒガンバナは曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれる多年草で毎年、秋のお彼岸(秋分の日)頃に赤色の花を咲かせる印象に残る花である。
ヒガンバナの名前の由来は「彼岸(ひがん)」とは、春と秋、先祖の霊を敬い墓参りをし、煩悩や迷いや悩みの多い現世を「此岸(しがん)」と言うのに対して、極楽浄土のあの世のことを「彼岸」といい先祖供養する。「暑さ寒さも彼岸まで」との言葉があるように、夏も終わり過し易い気節を迎え自然の恵みに感謝し、先祖を敬い、供養する行事が日本に定着したようだが他の仏教国には彼岸は無い。無造作に置かれた地蔵さん
ヒガンバナは色々異名が付いている私の少年時代、水田の畦(あぜ)や墓地に多く見られ、庭に植えることを忌み嫌う人が多く、死人花(しびとばな)の異名がついていた。
だが真っ赤に綺麗に咲くヒガンバナの花が珍らしかったが、この花には“毒”があると父母から聞かされ遠くから眺めて育った。花の後に出る葉の姿は見たことがなく不思議である!
ここは丹波路・亀岡、黄金色に実った稲穂の畦に真っ赤なヒガンバナの花が咲いている。
野仏が眠るその傍でヒガンバナが満開している。
ヒガンバナの花だけが印象深く残り、花の後に出る葉の姿は見たことがなく不思議におもった。
また、花は咲くけど実は結ばないそうだが、ごく稀に実を結ぶ2倍体のヒガンバナもあるという!
ヒガンバナの花はチューリップに似た球根で、田畑の畦などで生育し、ネズミ、モグラ、ミミズなど田を荒らす動物がその茎の毒を嫌って避けるようになったという。人里近い堤防や田んぼの畦道に多く植えられ、完全な自生はなく日本古来の花ではなく中国から渡った。真っ赤なヒガンバナ一際印象的である
お地蔵さんは涎掛けをしている一面を真っ赤に染める彼岸花(曼珠沙華)、まるで赤いじゅうたんを敷きつめたかのようで印象的である。因みに、毒成分の一つであるガランタミンは“アルツハイマー病”の治療薬として利用されているということも知った。

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