2011年8月20日土曜日

京都・嵐山 灯籠流しと鳥居形送り火

お盆の頃になると、日本各地でご先祖である御霊(お精霊)を迎えて、そのご恩に供養をつくし、再び極楽浄土へ見送りする行事が行われる。 嵯峨曼荼羅山の「鳥居」の送り火の準備
嵐山・渡月橋灯籠流しと鳥居形送り火もともとは各家庭で供養した精霊を再びあの世へ送り出すために、送り火を焚いて帰り道を照らしたことがはじまりであった。灯篭の完成品
灯篭は一つずつ拵えていた市内の5つの山々にゆらめく炎が浮かびあがるのは東山の如意ヶ嶽「右大文字」、衣笠大北山の「左大文字」松ヶ崎の「妙・法」、帆かけ舟の形をした船形は別名「精霊船」とも呼ばれている。淡い光を放ちながら流れていく様は幻想的な雰囲気であった
7時を過ぎ灯篭が静かに流れる五山の中で唯一西山に位置する「鳥居形」は、嵐山・渡月橋上から嵯峨曼荼羅山の「鳥居」の送り火を見ることができる。両大文字が見え、鳥居と灯篭流しが見られるが残念ながら大は角度があって見られなかった
川面にゆらめく無数の明かりが幽玄の世界へといざなうまた渡月橋の南詰、中ノ島公園では8月16日午後7時から午後9時にかけて嵐山灯篭流しが行われた。約1万もの灯篭が浮かべられ川下へ向かってゆったりと淡い光を放ちながら流れていく様は幻想的な雰囲気であった。近隣の寺の僧侶らが大堰川の灯篭が流れる前で法要が営まれた。
灯篭流しは精霊を乗せて極楽浄土へ送って逝くそうで、川面にゆらめく無数の明かりが幽玄の世界へといざなう、その幻想的な光景は人のこころに一ときの安らぎを与えてくれた。めらめらと真っ赤な送り火、ゆらゆらと川面を流れる灯篭
送り火と灯篭流しもともとは戦没者の精霊供養のために嵯峨仏徒連盟の主催で始められた灯篭流しは、今年で64回目を向えた。なお灯篭には水塔婆があり翌年3月15日、嵯峨清涼寺お松明式で供養される。灯篭一基1000円凄い数だ!
灯篭流しは昭和22年嵯峨仏徒連盟の主催で始められた京都五山送り火が行われるこの日は、大堰川一面にただよう美しい灯篭の光を眺めながら、鳥居形送り火を同時に見ることができてよかった。合掌
<嵐山灯篭流し>
期間:8月16日:場所:嵐山(中ノ島公園)
時間:19:00~21:00
交通:阪急電車:嵐山駅下車
   京福電車:嵐山駅下車
   JR嵯峨野線:嵯峨嵐山駅
灯篭の販売について・午前10:00から1基1,000円
詳細はTEL080-5307-1060(嵯峨佛徒連盟)

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