1229(寛喜元)年、静基(じょうき)僧正を開基とし北区の紫野に創建された。さらに京都御所の北西に移転、応仁の乱から逃れるため岩倉に移った。
多くの伽藍等は戦で焼失したが江戸時代初期に足利義昭の孫義尊の時代、母が後陽成天皇に仕えた関係から、天皇家とのゆかりは深まり華やかな時代を迎えた。その後、実相院には皇孫の入室が代々続き、故に岩倉門跡と呼ばれている。
1720(享保5)年には、東山天皇中宮・承秋門院の大宮御所の建物など、本堂や四脚門・車寄せ、客殿は女院の住いとしての風格がある格式の高い建築物が移築されている。また狩野派の画家たちの描いた襖絵等も多く保存され見学することができる。
ただ老朽化が進み主な建物は多数のつっかい棒が施されてようやく倒壊を免れているのが現状である。幕末には岩倉具視も一時ここに住んでおり、当時の密談の記録などが残されているという。
実相院は書院と客殿との間に、池泉回遊式庭園と枯山水の石庭の2つがある。この間、NHK朝のニュースで実相院の紅葉の見どころを特集していたが、やっと来る事ができた。
新緑、紅葉の頃とも見所となっており特に、床みどり、床もみじと呼ばれ珍しいものである。(写真撮影不可)
<実相院門跡>
住 所:京都市左京区岩倉上蔵町121 電話:075-781-5464
拝観料金:500円 ※障害者250円
拝観時間:9:00-17:00
交 通:地下鉄烏丸線国際会館駅~京都バス乗車、実相院前下車
駐 車:なし
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