2010年11月5日金曜日

城南宮・曲水の宴

11月3日、木々が色づき始めた城南宮・平安の庭で、平安時代の貴族の優雅な歌遊びを再現する「曲水の宴」が催された。七五三で晴着姿も可愛い童女
東の鳥居

伏見区の城南宮は、日・月・星の鳥居門や方除の大社とし知られている。城南宮は平安時代の頃より今昔も交通の要衝になって名神高速京都南ICや高速8号京都線・国道1号線があり、1km東は近鉄・地下鉄「竹田」駅になっている。
平安の庭で色づき始めた紅葉とススキ歌人は歌題を拝見する
秋の風物詩として3日に行われる、曲水の宴は午後2時から催されるが、この日神苑は無料公開とあってたくさんの人出だった。 写真愛好家はシャターを切る!
歌人は遣水のほとりに座り墨を磨る鳥羽離宮に平安貴族たちは王朝文化の歌会や宴、船遊び競馬(くらべうま)など雅遊したという。
「曲水の宴」は、平安貴族の歌会を再現したものである。杯を飲み干し菊の花を杯に入れて流れに戻した
和歌を詠む歌人たち琴の音が響く中、平安の庭をゆるやかに曲がりながら流れる遣水(やりみず)のほとりに、色鮮やかな平安装束を纏った狩衣(かりぎぬ)や小袿(こうちき)の人々が座り、川上から童子が鴛鴦(おしどり)の姿をかたどった「羽觴(うしょう)」の背に朱塗りの盃をのせて流す、歌人はその日の題にちなんで和歌を詠み、短冊にしたため目の前に流れ来る羽觴を取り上げ、盃の酒をいただくというものである。 凛々しく、静々と・・・
雅楽に合わせて白拍子の舞宴の間には雅楽の調べにあわせて、凛々しく“白拍子の舞”も静々と披露された。ゆったりとした時が流れた
流れてきた盃を取ってお酒を飲む…という優雅な曲水の宴平安時代の貴族の装束に身を包んだ、公卿や女官ら七名の歌人が小川のほとりに座り、川上から水干(すいかん)姿の童子が朱塗りの盃にお神酒を注ぎ、歌人は「羽觴」が流れつくまでに和歌を詠み短冊にしたため、流れてきた盃を取ってお酒を飲む……という優雅な行事に十二単の女官、狩衣に立烏帽子の公卿たちが、庭園のゆるやかな遣水のほとりで和歌を詠みゆったりと時間が流れる王朝の雅を今に再現している。公卿や女官にふんした歌人七人が遣水に流された羽觴の酒杯を取り上げ、杯を飲み干し菊の花を杯に入れて流れに戻した。
この秋は、平城遷都千三百年祭にちなんで、歌題を「故京秋(ふるきみやこのあさ)」を選んだ。
 『朝ぼらけ もみじ葉もゆる 平城京 絹の道へと 続く光よ藤袴、乾燥すると良い香りがする。和名は蘭草。
室町の庭で樂水軒からでた晴着姿の可愛い童女平安の庭園で、風情のある「曲水の宴」の和歌が披露され、集まった参観客らは“流觴曲水”の宮中儀式に見入っていた。また城南宮は七五三まいりを10月~11月行われていて可愛い童子が晴れ着で参拝していた。
<城南宮 曲水の宴>
住所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
日時:2010年11月3日(祝・水)・14時~15時 ※雨天の場合は変更
   ※当日、平安の庭がある神苑は無料公開
交通:地下鉄烏丸線『竹田駅』/近鉄京都線『竹田駅』徒歩10分

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