2010年11月26日金曜日

東山 芭蕉堂

京都・東山にある芭蕉堂は、円山音楽堂南側あって芭蕉の慕った西行法師ゆかりの西行庵のすぐ西隣にある。芭蕉堂は1990(平成2)年以来、20年ぶりの特別公開(19日・21日のみ)とあって市民や観光客が訪れていた。森川許六作の芭蕉木像
20年ぶりに開門した芭蕉堂
お堂はかやぶき屋根で広さは二畳ほどで小さく、内部には芭蕉木像が安置されている。江戸中期に俳聖松尾芭蕉を偲ぶため、芭蕉にゆかりの深いこの地に加賀の俳人・高桑蘭更(らんこう)が建てたのが始まりとされる。堂主は京都在住の俳人が代々管理していたが、20年前に持ち主が代り門が閉ざされていた。雙林寺中の芭蕉堂
二日間、市民が訪れる
今回立命館大学アート・リサーチセンターの所有するところとなり、芭蕉堂を一般市民に公開となった。芭蕉の没後、加賀の俳人高桑蘭更は金沢に生まれ、俳諧を学ぶが飽き足らず、家職を捨て京に移住し医者をする傍ら、許六刀芭蕉像を安置し芭蕉堂を建てた。小さな建物は記念碑的な庵で、現在のものは江戸時代当初の建物ではない。弟子であった森川許六がその像を造り安置したという。
お堂はミニサイズだが、弟子たちが芭蕉の慕った西行法師ゆかりを西行庵のすぐ西隣にこの芭蕉庵を建てたというところに意義がある。 開かずの門が開いた!
芭蕉堂の前の額諸国を旅して自然を友とした西行が、この地に阿弥陀房を訪ねている。
芭蕉は、この西行を心の師とし西行を慕って旅の生涯を送り、この地で
    「しばの戸の 月やそのまま あみだ坊」の一句を詠んだと伝わる。 
芭蕉堂の開かずの門は、いつ通ってみても締め切られていたが、20年ぶりに門は開いた。今回は2日間のみだったが、一般市民に公開してほしいと思った。
つづく・・・

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