2011年2月26日土曜日

醍醐寺 五大力さん「餅上げ力奉納」

世界文化遺産の醍醐寺(伏見区)で行われた年中行事「五大力尊仁王会(ごだいりきそんにんのうえ)」の“餅上げ力奉納”が23日12時から行われた。府下網野町の北垣宗徳さんは優勝と父親が三位で入賞を果たした新聞記者の成田有佳さんは新記録で優勝した
五大明王(五大力さん)に力を奉納してご利益を授かろうと、巨大な鏡餅に挑んだ。五大明王の功徳をたたえ、国家安泰や無病息災を祈るもので毎年2月23日に行われる。
五大力の御影を求めて金堂へ10時前、中門をくぐって参拝者はお参りに急ぐ
「五大力の御影(ごだいりきのおみえ)」と呼ばれお札(ふだ)は災難・盗難除けとして掲げられる。このお札を求めて、各地から参拝者が早朝から夕方まで国宝・金堂には人並みが続き途絶えることはない。ビックイベント奉納・餅上げか始まった4位だった彼女
真言宗醍醐派・総本山醍醐寺は京都山科に位置し、弘法大師の孫弟子、理源大師・聖宝によって貞観16(876)年に開かれた寺である。華奢でも素質がある!
この彼女は昨年も参加、二位だった醍醐寺は一年ぶりの参拝であった。巨大な鏡餅を持ち上げるビッグイベント、「餅上げ力奉納」は男性150kg、女性90kgが金堂前の“野外”「特設舞台」下に幾重もの観客や写真愛好家が取り囲み、さながらプロレス会場といった具合だ!
12時、女子の紅白の鏡餅90kgの餅上げ開始に先立って、順番を決める抽選が行われた。挑戦者は男女72人、女子の部は29人と昨年より多い参加であった。2月とは思えない好天に恵まれ、汗をかきながら歯を食いしばって耐える挑戦者に、参拝者のギャラリーからは「カンバレ~」「こらえて」など大声の励ましが飛んだ。エントリーも済み、笑顔でvサインする有佳さん優勝者は90kgを10分1秒を持ち上げた
挑戦者の女性は「コツ」で餅を上げる人や棄権・退場する人などが続くが見事、10分1秒で横綱に輝いたのは上京区の毎日新聞記者成田さん(25)は初出場、新記録で優勝した。お話を伺うと成田さんは、五大力田中道場(下京区)に3ヶ月も入門して特訓したという。やっとピンク色のコスチュームの謎は解けた!
成田さんは秋田美人で根性や力もあり、父親が宮城で母が秋田能代市という東北っ子である。男性陣の中に、一人女性が居たが150kg重く持ち上がらない!男女とも1番~3番は舞台上にカメラが入る
男子の部は出場者が43名と多く、150kgの巨大な餅を歯を食いしばって挑戦する姿に、私も思わず力は入り、「ガンバレッ~」と声を掛けずには居られなかった!ファミリーで餅上げ奉納に参加していた北垣さん網野町で造園業する3位の北垣圭樹さん
優勝したのは、京丹波市の造園業、北垣さん(23)が5分30秒で制し、見事、親子での挑戦で父親も三位に入った。五大力「餅上げ力奉納」は、その力を奉納し、無病息災、身体堅固を祈る。力勝負ではない、餅上げ奉納にはコツがいる
尻餅をついたら失格になる
優勝者の成田さんと北垣さんは、横綱の称号が与えられ長く表彰を讃えて醍醐寺に残ると言う。肝心の賞品は1位が「餅上げ力奉納」で持ち上げた、ばかデカい鏡餅の上段、桃色鏡餅(推定60kg)が与えられる。2位は下段の白色鏡餅の2分の1(推定35kg)3位が下段の鏡餅の4分の1(推定17.5kg)で別に副賞は無く餅だけだった。「餅上げ力奉納」の参加は誰でも出来るが実際にはきちんと訓練をしないと無理なようだ!
金堂前には巨大鏡餅が数10個展示され、金堂に一番近い場所には、触ると“五大力さん”の健康長壽の“力”のご利益を得られる「おかげ餅」が奉納されていて参拝者が次々と触っていた。おかげ餅はたくさんの方が触っていた
池田小3年生の餅上げ奉納五大力さんの「力」を授かろうとする地元の小学生の子もおり、老若男女、金堂並びに巨大な鏡餅を持ち上げる力奉納は、天候も好くものすごい数の人々が境内に吸い込まれていった。

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