2010年9月19日日曜日

萩まつり 梨木(なしのき)神社

梨木神社は萩の宮ともいわれ、京都市上京区では恒例の「萩まつり」が行われておる。 本殿御所と寺町通に参道はある
梨木神社は、京都御苑と寺町通に挟まれ南北に細長い参道で、その両脇に約500株の萩が植えられている。
今年の開花は猛暑で遅れ気味だが、しなやかにたわむ枝が風に揺れ、ちらほらと可憐な花が咲き始めており、参詣者は秋の訪れを感じていた。今年の開花は猛暑で遅れ気味
正面門正面の石鳥居をくぐると、社務所・拝殿・本殿と一列に整然と並ぶ境内、手洗舎の染の井「染井の水」と呼ばれ、京都三名水の一つとされ、現在も清冷な水が湧き出ており、近隣の人が次々と水を汲みに来ると言う。また、かつらの木の葉がハート形になっているため「愛の木」と名付けられた。正面門右に、倒れそうな松がある。 拝殿
本殿の内部梨木神社の祭神は、三條實萬(さねつむ)・三條實美(さねとみ)父子をとする。
三條実萬は、当時『今天神』と人々から尊称され、光格・仁孝・考明三天皇に仕え、皇室の中興に尽くし王政復古の大義を唱えて、明治維新の原動力となられ大きく貢献した。
1869 (明治2) 年東京遷都の際、御所廃止論に最後まで反対を唱え、常に国政の中枢にあり明治新政府では右大臣、太政大臣、内大臣になった。議会政治の基礎を作った功績を愛で、天皇より三条家の邸宅跡に三條實萬を祀るための社殿を造営し、1885(明治18)年、地名からとった梨木神社の社号と別格官幣社の列格を受けて創建した。
その後1915(大正4)年、大正天皇即位を記念して、子の實美を合祀した。可憐な萩の花に蝶が飛び交う
白い萩秋の七草は、萩、ススキ、葛(くず)、撫子、女郎花(おみなえし)、藤袴、桔梗とされている。万葉集にはこの秋の野に咲いた七草を詠み込んだ歌が多く残されている。萩の宮いわれる梨木神社、秋の気配を詠んだ俳句の短冊が飾り付けられ風情を一層深く感じた。萩の花の見ごろは一週間~10日前後だと話していた。茶室・旧春興殿/虚中庵
短冊が飾り付けて・・・毎年九月の第三曜日前後に行われる「萩まつり」の日、奉納行事は社殿改修の為今年は行われないが、俳句大会や茶室もある。
<萩まつり> 梨木神社
住所:京都市上京区寺町通広小路上る染殿町 電話:075-211-0885
拝観:境内自由(9:00~17:30)
交通:市バス「府立医大病院前」下車、徒歩約5分

0 件のコメント: