2010年9月11日土曜日

みちのく紀行 胡四王(こしおう)神社

つづく・・・胡四王神社は、花巻市の東郊外、宮沢賢治記念館の近くにあり東参道・鳥居がある。胡四王神社の本殿記念館から直ぐ鳥居があった
小高い胡四王山中に807(大同2)年、坂上田村麻呂東征の折、この地に宿営し、将兵の武運長久と無病息災祈願のため、自ら兜の中心に納めてあった薬師如来を祀り創建したと伝わる。祭神は大己貴命・少彦名命これが正面か?急な石段があった!
繊細な彫刻がある一帯を支配した稗貫氏時代には、医王山胡四王寺(天台宗)として末寺18ヶ寺を数える全盛時代を成した。
1590(天正18)年、豊臣秀吉による東北地方に対する奥州仕置により改易されると火災などが重なり一時衰退したが、南部藩に引継がれてからは、社領を受け、祭礼には代参を遣わすなど、南部藩の祈願所として地域の信仰を集め栄えた。蘇民袋争奪が正月二日にある
鳥居をくぐれば300mの標識現在は、入母屋造の拝殿1867(慶応3)年、一間社流れ造の本殿、1912(大正元)年に建立、細かで繊細な彫刻は岩手の著名な大工「高橋勘二郎」の手によって造られた。市指定有形文化財に指定されている。胡四王山の珍木、愛染杉
また、1865(慶応元)年に、流行病を鎮めるため始められたという、胡四王蘇民(そみん)祭は、年男の「はだか参り」や「蘇民袋争奪」などで有名である。毎年正月二日、胡四王神社で蘇民祭が行われ、唯一の奇祭として市指定無形文化財となっている。
胡四王神社から観た景色は、東北新幹線新花巻駅やいわて花巻空港、さらに緑深き田園地帯が望める!霞がなければ北東には早池峰山、北には岩手山もみえるという。
「みちのく紀行・完」

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