2009年9月12日土曜日

吉祥院天満宮

天満宮の額が掛った鳥居
本殿“吉祥院の天神さん”で親しまれている吉祥院天満宮は南区西大路十条西入北側にある。道真生誕の地として知られる吉祥院天満宮は、祭神として、菅原道真をお祀りしている。
社伝によれば菅原道真の祖父清公(きよきみ)が、邸内に一棟の建物を建立、吉祥院と名付けて菅原家の氏寺としたのが当宮の起こりである。祖父清公は自邸内に吉祥天女の尊像を祀った境内にある文章院跡の石碑
吉祥院天満宮は、文章博士として桓武天皇に随行された道真公の祖父清公は遣唐使として命を受け唐へ向かう途中、嵐に遭遇し船上にて吉祥天女の霊験を得たという。帰国後に自邸内に吉祥天女の尊像を祀ったという。
のち、承平4年(934)朱雀天皇が自ら道真の像を刻み、この地に社殿を築き道真の霊を祀ったことから、吉祥院天満宮と呼ばれるようになったと伝えられている。
菅原家ゆかりの道真生誕の地に朱雀天皇の勅命により最初に創建された天満宮である。
承輪12年(845)6月25日、菅原道真は洛陽で誕生したが、その才気は稀で政治、学問にも手腕を発揮しことはいうまでもない。
延喜3年(903)2月25日58歳で大宰府において一生を閉じた。
幼少のころ手習いに使った井戸道真が姿を映した鑑(かがみ)の井境内の弁財天社には道真が参朝の時に顔を写したといわれる「鑑(かがみ)の井」があった。道真のへその緒を納めたとされた「胞衣(えな)塚」は、その象徴として丸い石が置かれている。
拝殿の横には「硯(すずり)の水」、学問に秀でていた道真が幼少のころ手習いに使った井戸があり、今でも清らかな水が湧く遺跡が残っている。また境内にはかつて文章院(もんじょいん)と呼ばれる学校があり、漢詩や儒教が教えられていた。
正門の鳥居横に「菅公御誕生之地」の石碑道真のへその緒を納めた「菅公胞衣塚」毎年、境内の舞殿では4月25日の春祭と8月25日の夏祭には国の重要無形民俗文化財に指定されている吉祥院六斉念仏踊りの伝統芸能が奉納されるというが、ぜひ拝見したい。なお、他に上京区の「菅原院天満宮神社」と下京区の「菅大臣神社」の二つあるが菅原道真の誕生の地としている?
正門の鳥居?たくさんあり判らない!受験合格など学問の神として親しまれる
吉祥院天満宮は「ちえとべんきょう」の神さまとして受験合格や開運招福にご利益があるという。

<吉祥院天満宮>
・住所:京都市南区吉祥院政所町3
・電話:075-691-5303
・拝観:境内自由
・交通:市バス「吉祥院天満宮前」下車すぐ

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