2012年8月25日土曜日

仙台 七夕まつり

4年に一度開催の英国五輪と日本では甲子園球場で酷暑の中、高校球児たちが白球を求める。今年も二週間の予定で避暑地・みちのく花巻に帰省したがいろいろな都合で滞在が長くなった。
例年、お盆行事が終わったら秋の気配がして涼しさが増すのだが今年は雨も降らなく大根や白菜など苗が地割れしている!早朝からミンミン蝉も鳴きだし、晩は涼しく虫の合唱に変わって行くが20日ごろでも3ヶ日間は35度以上の真夏日だ。
東北六県の夏祭りは、岩手盛岡のさんさ踊りを皮切りに青森のねぶた祭、福島のわらじまつり、秋田竿燈まつり、山形花笠まつりと続いて仙台の七夕まつりは8月6日から三ヶ日間開催される。
仙台の七夕は藩祖・伊達政宗公の時代から続く伝統行事として江戸時代より民衆に広まっていったという。

平成の不景気を吹き飛ばそうと、仙台商人の商家の有志が心意気とばかりに、豪華絢爛な笹飾を華やかに繰り広げ名実ともに日本一の七夕まつりにした。
旧仙台藩内各地で五節句の一つ「七夕」に因んで毎年行われている年中行事で、地元では「たなばたさん」とも呼ばれ全国各地から観光客が約200万人以上の人が訪れている。
400年の伝統に支えられた大規模な由緒ある七夕一色の飾り付けを観ながら駅前、中央通り、そして東一番町通りを散策した。
仙台七夕飾りには、それぞれ深い意味が込められている。七つの飾りには巾着(きんちゃく)無駄を戒めて富貴・貯蓄の心を養う。商売繁盛を願う。短冊(たんざく)は、学問や書の上達を願った。紙衣(かごろも)病や災いの身代わりに捧げた衣、また、裁縫の腕が上るよう願い縫う。
折鶴(おりつる)は、家の長老と同じ数だけ折り、延命長寿を願う。投網(とあみ)は、豊漁・幸運を寄せ集める意味もある。吹流し(ふきながし)は、織姫の糸を象徴し機織の技芸の上達だが、吹流しはくす玉が多く付けられている。屑篭(くずかご)は、物を粗末にしない清潔と倹約の心を育てて、仙台七夕では七種類の七夕飾りである。
会場の七夕飾り見物コースは東一番町通と中央通、アーケード街、仙台駅周辺などである。
市内各地至るところに小から大まで合計3000本と言われる飾り付けがなされ街中が七夕一色になっている。
仙台で七夕まつりの行事が始まったのは、京都に憧れ、わびさびを愛した仙台藩祖、伊達政宗公の時代に遡る。
蒸し暑く昼ごろ、雷鳴夕立もあったが止んで今年も伝統的な行事、仙台七夕飾りを散策し大満足であった。杜の都・仙台の盛夏を華やかにする、仙台七夕まつりは大震災の困難を乗り越え、今年も優雅に街中を彩っていた。

0 件のコメント: