2008年12月21日日曜日

東寺・終い弘法

全国高校駅伝が暖かな師走の都大路に繰り広げるなか、 日本一の高さ(57㍍)を誇る五重塔(国宝)で有名な東寺(正式名:教王護国寺) で「終い弘法」が行われた。
天福元年(1233)に仏師康勝の弘法大師像が造像されたことをきっかけに、延応二年(1240)からは大師のご住房であった御影堂においても御影供法要が執り                         行われるようになった。
21日は、東寺を開いた真言宗の祖・空海、すなわち弘法大師の命日だ。その威徳をしのび境内に市が立つようになったと言われている。毎月21日に開かれる縁日が「弘法さん」であり、一年最後の12月21日に行なわれるものを、特別に「終い弘法」と言って、年の瀬ならではの慌ただしさと活気に満ちた情景が繰り広げられる。
境内には所狭しと露店がビッシリと並び、威勢の良いかけ声が飛び交う。骨董屋、古着屋、植木屋などさまざまな市が出る。参道はそれらを観て廻る人波に押されまっすぐ歩くのは困難なほどだ。









生憎の空模様で傘の花が咲きかけたが「弘法さんの力」!でそれほど降雨にはならなかった。
一年の無事を感謝し、新しい年の始まりに期待を寄せ“弘法さん”にお参りしようと各地から観光バスを連ねてやってくる「終い弘法」。
いやが上にも迎春ムードは沸き立つ…京都の年の瀬を彩る風物詩である。