2009年7月16日木曜日

2009,祇園祭 宵々々山

船鉾
綾傘鉾
京都・東山区の祇園祭は、千百余年の伝統を有する八坂神社の祭礼で日本三大祭の一つに数えられている。平安時代、貞観11年(869)、京の都に疫病が流行したとき、牛頭(ごず)天王のたたりと恐れられた。木賊山(とくさやま)岩戸山





そこで、二条城の南にある神泉苑に鉾を立て祇園の神を祭り、神輿をかついで、疫病退散を祈願して始められたのが起源とされている。蟷螂山
芦刈山京都の夏は蒸し暑い、祇園祭の宵山の鉾の上で囃される“コンチキチン”の祇園囃子は鉾により囃子方は異なるという。南観音山北観音山


山鉾巡行の前日は宵山、前々日は宵々山と呼ばれ、各鉾町では、祇園囃子の鉦、太鼓、笛の3種類の音が鳴り響く、熱のこもった迫力ある演奏は祭りの粋と情緒をいやが上にも高める!源平の屏風秘蔵のお宝
提燈の灯りもついて、祭りの雰囲気が一気に高まり、多くの人が浴衣姿を決め込んで四条通りにそぞろ歩く・・・鉦と太鼓の”コンチキチン”のお囃子、各鉾町の可愛いお子たちが”ちまきどうですかぁ~”の声が聞こえてくる。屏風は文化財
左甚五郎作のはと山鉾町内の旧家や老舗では屏風や掛け軸など秘蔵の美術品を飾り、祭り見物の人々に公開。露店も建ち並び、この夏、祭一色に染まる。八幡山
橋弁慶山この祇園祭は、7月1日から始まり17日の山鉾巡行でクライマックスを迎え、31日の夏越祓(なごしのはらい)まで、1ヵ月にわたって行われる長期間の祭礼。黒主山
浄妙山「後の祭」という言葉の語源とされる、24日の花笠巡行・還幸祭は山鉾巡行ほどの華やかさはないが、また違った趣がある。祇園祭は歩行者天国になり14、15、16日の宵々々山から一気に高まる!

2009年7月15日水曜日

祇園祭・久世駒形稚児社参

綾戸国中神社の宮司らに付き添われた稚児
久世駒形稚児「社参の儀」
長刀鉾稚児社参に引き続き、八坂神社(東山区)では祇園祭の神幸祭と還幸祭で神輿(みこし)を先導する久世駒形稚児の2人が、「社参の儀」が、13日午後2時から、厳かに営まれた。久世駒形稚児は綾戸国中(あやとくなか)神社の(南区久世町)の氏子の男児から選ばれる。 本殿前に身を清める年少者の後藤君と年長者の八木君久世稚児は、17日の神幸祭と24日還幸祭に供奉するお稚児さんで、二人のうち、年少者が神幸祭に、年長者が還幸祭に供奉する慣わしで元々は、一人のお稚児さんが、17・24日の両日共のご奉仕であったという。胸に木彫りの駒形(馬の首)をかけて、行列に供奉されるので、駒形稚児という名で呼ばれている。
駒形は素戔鳴尊の荒御魂を祀る綾戸国中神社の神体とされており、八坂神社の和御魂と、上久世の荒御魂が揃ってはじめて、神霊の全ての力が揃う形となって氏子区域を巡回される。祇園祭の神輿「中御座」を先導する大役を務める
南区の綾戸国中神社の宮司らに付き添われ白化粧を顔に塗り稚児2人は、金色の立烏帽子(えぼし)に薄紅の上衣、紫のはかま姿で本殿正面から昇殿、八坂神社を参拝して玉串を捧げ祭りの無事を祈った。17日の神幸祭と24日還幸祭の3基の神輿(みこし)久世駒形稚児は綾戸国中(あやとくなか)神社の(南区久世町)
ことしの久世駒形稚児は、神幸祭が、年少者の後藤君7歳と還幸祭は八木君8歳で、それぞれ綾戸国中神社のご神体の馬の形をかたどった木彫りの「駒形」を胸に携えて馬に乗り、祇園祭の神輿「中御座」を先導する大役を務める。
本殿にて稚児の証し、「杉守り」を受け正式に稚児と認められた。祇園祭では「神の化身」として、馬に乗ったまま神社境内に入ることを許されている。
綾戸国中(あやとくなか)神社南区久世町の町内方々ところで、観光客やアマ・カメラマンの人たちをロープで遮っている神社の係員の話を聞いた。東京から祇園祭のために一と月、家賃を払い祭りのため来て居た方もいたという!それと同時に、アマチュアカメラマンも代っていく!という・・・当の筆者も地元に長年住居していながら「稚児社参」をみるのは始めてである!

2009年7月14日火曜日

祇園祭 長刀鉾稚児「社参の儀」

記念撮影
笑顔が可愛いお稚児さん
京の夏のおまつり、祇園祭・山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾稚児の「社参の儀」が、東山区の八坂神社で行われた。稚児社参の儀は、お稚児さんが、神の使いとしての資格を得る儀式で、「お位もらい」とも言い、稚児は十万石の大名と同じ「正五位少将」の位を授かる。
八坂神社の本殿では、稚児らが神妙な面持ちでおはらいを受けていた。祇園石段下で!
四条花見小路付近で稚児は、この日から、精進潔斎の毎日を送り17日の山鉾巡行を迎える。
稚児らは山鉾巡行まで「神の使い」として扱われ、「女性が作ったものを食べない」「地面に足を着けない」などの決まりがあり、強力(ごうりき)と呼ばれる人の肩に乗って行うなど厳格な日々を過ごすことになる。稚児と補佐役の禿、二人を従え
本殿で参詣者を見守る青龍下京区烏丸通り四条東入るの長刀鉾町では、午前10時、蒸し暑い天気となったが金色の立烏帽子に狩衣姿の稚児と補佐役の禿(かむろ)二人を従え町内の役員等共々に、ゆっくりと白馬にまたがり八坂神社を目指して四条通りを東へと進んだ。 八坂神社山門
神社の氏子・京和菓子「鍵善良房」で知られる八坂神社のお膝元、創業270年を数える老舗は代々、神社の氏子・京和菓子「鍵善良房」で知られる。ことしは長男の今西優太朗くん(8)歳が長刀鉾の稚児に選ばれた。今西家3代の晴れ舞台だ! 強力の肩に乗って退場する
補佐役の禿二人と町内の役員等道中、今西君は、大きな声でいとこの名前を呼んだり、氷を口にふくませてもらって、しばし、涼をとるなどして茶目っ気たっぷりな様子で沿道からは「まぁ~可愛い~」と大きな拍手が沸き起こった。シャッターチャンスを逃すまいとアマチュアカメラマンも必死で切るのが伝わった!あぁ~つかれた~ セサミ号と岸本調教師さん
ところで、毎年13日から稚児の社参には、きらびやかな装束を身に纏い白馬に乗り八坂神社に詣でる。稚児はこの日から、神の使いとなり精進潔斎、汚れた地面に足をつけず、移動は馬に乗る。その白馬がじつは知る人ぞ知る“名優”だという!23歳で名はセサミという!時代祭では巴御前や金沢で前田利長を乗せたという。テレビなどの時代劇にはあの「暴れん坊将軍」や「鞍馬天狗」イベントには欠かせない売れっ子だ!
平凡な乗馬クラブから、「セサミ」号は昨年、一昨年も「神の使い・稚児」を乗せた。
その他の写真

2009年7月13日月曜日

妙徳山・華厳寺(鈴虫寺)

臨済宗の寺院で山号は妙徳山
通称・鈴虫寺、この石段を上ると門
年中、スズムシの鳴き声が絶えない鈴虫寺へ行った。
この寺へは、過去30年余は来ていない!当時も住職の「スズムシ説法」もあったが、幸福地蔵や茶菓子のサービスはなかったと記憶している!
スズムシを四季を通して飼育しているため、通称・鈴虫寺(すずむしでら)と呼ばれているが正式名称は華厳寺(けごんじ)で京都市西京区にある臨済宗の寺院で山号は妙徳山(みょうとくさん)という。本尊は大日如来。 本堂で礼拝
本堂の脇を通り書院へ向うこの華厳寺は、江戸中期・享保8(1723)年に鳳潭上人(ほうたん)が創建した。鳳潭上人は、承応3年富山の小矢部に生れ12歳で上洛、比叡山延暦寺で修行し華厳宗の再興に力を注いだ稀代の学僧である。
創建時、華厳宗の復興を願って大華厳寺と号したが、明治元(1868)年に慶厳が入寺して臨済宗と改められ、現在は臨済宗永源寺派の禅寺である。
大正再建の本堂には本尊の「大日如来」と「鳳潭(ほうたん)像」が祀られ上人の坐像や隠元筆の寺号扁額を安置している。書院で説法を聴く
わらじを履いた「幸福地蔵菩薩」山門に続く石段を上ると、右手に錫丈(しゃくじょう)、左手に宝珠(ほうじゅ)を持った幸福地蔵が立っている。この幸福地蔵の正式名は「幸福地蔵菩薩」という。
草履を履いた姿は非常に珍しく、願いをかけた者のところへ出向き、その願いを叶え、救いの手を差しのべるためといわれる。
幸福地蔵のお願い事の仕方は、お願い事は1つだけ。
心のなかではっきりと念じ、お地蔵さまに住所・氏名を告げ、手を合わせて祈る。住所・氏名を告げないと京都のこのお地蔵さまがあなたを訪ねられないからだという!叶ったあかつきにはお礼参りも忘れずに。お守りには、幸福地蔵のお地蔵さまの御姿が入っている。
参詣後は定期入れや財布など身につけておけば、お地蔵さまが願いを叶えてくれる・・・全国から毎日沢山の人がお礼参りに来て居られるという。
幸福地蔵やお守り、お札・御守護など、仏壇や神棚は頭より高い場所で太陽の昇る方角である東か南に向けて祀ってお祈りをする。お茶と菓子が振舞われる
1つに雄と雌が1000匹のいる、7つあって啼いているところで先代の住職は「人間は、虫のように無心になって生きていくことが大切」と悟りを開いたという。28年もの歳月をかけてスズムシの特殊な飼育法を研究して遂に、毎日ふ化させることに成功したという。
スズムシの寿命はわずか110日、そのうちきれいな羽音を鳴らすのは20日ほどである。スズムシが過ごしやすい環境にするために冷暖房や湿度、照明にも大変な気を配り、いまでは多い時には1万匹、少ない時でも2~3千匹の鈴虫が、一年中鳴き続けている。若年の人たちが多く見えた!
説法がすんで幸福御守に約150人もの人たちが書院で禅宗の教え「一期一会」に基づきお茶とお菓子が出され、住職の説法を聴くことができる。どことなく娯楽性を感じるこの寺は、寺社仏閣にありがちな重苦しさや堅苦しさがなく、「行列のできる寺」である。
住職の「鈴虫説法」もまた人気の秘訣なのだろう。お茶をいただきながら、鈴虫のBGMのなか語られる話は、わかりやすく、一風変わっていておもしろい。老いも若きも熱心に拝聴していた。帰りにはぜひとも、ひとつだけ、地蔵さまにお願い事をしておきたい。「幸福地蔵菩薩」に、一心にお願い事をする人たち
東山の山麓とタワーが見える境内は美しい石や苔・竹林をはじめサツキ・シャクナゲ・紅葉もよく、珍しい黒い竹の数々もある。原始仏教を石庭で再現した境内の「七仏の庭」や比叡山から南へ連なる東山三十六峰が一望できる場所もある。
スズムシが一年中鳴くことから「鈴虫寺」と呼ばれるようになり、願い事をかなえてくれるという幸福地蔵の伝説もあり素朴な信仰のルーツに、思いは若年層の人気を集めている。
住所:京都市西京区松室地家町31
電話番号: 075-381-3830
拝観時間: AM9:00~PM4:30
定休日: 無休
志納料金: 一般500円、小中学生300円 、障害者450円
交通:阪急電車「松尾駅」より徒歩15分
   京都バス/鈴虫寺徒歩3分/市バス徒歩15分