京都御所(京都市上京区)の春の一般公開が6日から10日の5日間で始まった。
6日雲一つない快晴れに恵まれ、大勢の観光客がいにしえの宮中文化を楽しんだ。この京都御所は14世紀以来500年以上の永きにわたり皇居であった。
宜秋門(ぎしゅうもん)が入場門、御車寄まえをすぎ、控えの間を「諸大夫の間」で襖の絵にちなんで、格の高い順に桜ノ間・鶴ノ間・虎ノ間と呼ばれている。
大正天皇皇后の新御車寄玄関を南側にみて東に進むと月華門があった。
建礼門が見える正面には、朱色の承明門(中は紫宸殿)の回廊と続く。東の建春門や春興殿の前庭は広い・・・紫宸殿の中へは日華門から入る。
紫宸殿では大正・昭和天皇も行った即位礼・中央に天皇の御座「高御座(たかみくら)」その横に皇后の「御帳台(みちょうだい)」があり、高御座は天皇の即位の儀式に用いられるもので大正天皇即位礼の際に造られた。朱塗りの高欄を巡らした浜床の上に八角形の屋形があり、中央には大鳳凰、周りには小鳳凰を載せ鏡・玉・瓔珞などで装飾されている。
清涼殿は平安時代に天皇が日常の生活の場として使用された。
小御所は慶応3年(1867)王政復古の大号令が発せられた夜会議が行われた。御学問所は入母屋桧皮茸の書院造り、蹴鞠の庭や御池庭の池には欅橋がある。
御常御殿、御内庭はほっとする空間で草木が美しくオガタマノキ(和名は「招霊(おきたま)の木」が花を咲かせていた。御三間は七夕や盂蘭盆会の内向きに使われたという。公開はここまでだが、御苑の桜風景が好く・・・つづきとする。
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