2014年11月14日金曜日
祇園甲部 襟かえ
13日の大安の日、花街・祇園甲部の置屋「福嶋」さんで「章乃(ふみの)」さんの「襟(えり)かえ」が行われた。「襟かえ」とは舞妓さんから芸妓さんになる儀式で、日頃お世話になっているお茶屋さんやご贔屓さんに男衆さんの手引きでご挨拶して回った。
正午過ぎ、羽織姿の男衆さんと今日の主役「章乃」さんは姿を見せ、黒紋付に身を包み、着物の裾をたくし上げた“襦袢”は金銀摺箔文様入りの正装だった。
晴れて舞妓さんから芸姑さんになるための儀式を済ませ、置屋の前で記念撮影、それを取り巻く写真愛好家たちはシャッターを切った。
着物の襟をこれまでの赤襟から白襟に変えることから『襟かえ』といわれるもので、二十歳になって舞妓を卒業、芸妓(げいこ)さんになるお披露目である。
男衆さんが福嶋さんの「章乃(ふみの)」さんの『襟かえのご挨拶にまいりました』というと「章乃」さんが「おかあはん、どうぞご贔屓に・・・」とあいさつ、女将さんが『一段と美くし~なって、おきばりやすや!』と声が響いた。

華やかな襟かえの髪型は、絢爛豪華な「先笄(さっこう)」の髷(まげ)を結う、時期は20歳前後の場合が多く芸妓さんになる1週間から10日ぐらい前から準備をするという。
一力茶屋にあいさつして帰る章乃さんと目線があい、口元や目尻の京紅がとても美しく、20歳そこそこと思えない艶っぽさがあった。
襟は白く、深く抜いた襟足の美しさと普段の二本線や特別の三本線も妙にこころが艶めかしくなった。
四条花見小路で信号待ちだったが、今日13日は1:00から宮川町でも店だしがあるので急行した。(11/13撮影)
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