宮川町のお茶屋/置屋「しげ森」さんで、今日(31日)デビューを飾るのは「ふく珠」さんと「ふく英」さんのお二人であった。
ご贔屓客からお多福などめでたい絵柄が描かれた目録が贈られていた。

置屋「しげ森」さんの二名の新舞妓さんは、姉芸妓さんたちと三々九度の盃を交わす「お盃」の儀式が行われ、店出しの日から3日間は姉芸妓さん等に化粧をしてもらうという。

幼い少子が晴れて正式に舞妓さんになったことを祝って、べっ甲の簪(かんざし)に銀の挿し物で、店だしの特別な髪型になる。

正装の黒紋付に身を包み、だらりの帯は約5mもあり衣装全体で20㎏近い重さになるという。

ふく珠さんは縁起の好い『お多福』さんに似通っていて可愛い顔立ちだった。

女衆さんの手引きで二人の新舞妓さんは、「おかぁーさん、よろしくおたの申します」と
緊張の面持ちで置屋の女将に挨拶し、お茶屋を一軒ずつ廻った。

一軒の置屋で二人の「店だし」をすることはあまりなく、 自分は初めてで「ふく珠」さんと「ふく英」さんは可愛く美しかった。

新舞妓のお二方は少し慣れたのか笑顔も見られた。

新舞妓さんは「芸妓」になる前の5~6年の修練期間経て一通りの舞や三味線、お囃子などを勉強し芸妓さんになるための修業をするという。

新舞妓さんのお二人は、狭い路地裏にぽっくりの音も軽やかにお茶屋、ご贔屓筋に丁寧に挨拶を交わし、宮川筋通を隈なく廻って約1時間で戻った。お疲れさんでした。(10/31撮影)
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