4日、祇園白川巽橋の辰巳大明神前で、第33回の祗園放生会(ほうじょうえ)が営まれた。 放生会は、日ごろ食卓に並ぶ生き物の恵みに感謝し、魚などを池や川に放って供養する行事である。

特設ステージでは学生さんによる軽快なジャズの演奏は無しで、オカリナや渋い尺八の音色が奉納された。

祇園甲部の舞妓のまだ半年でカンザシの「豆珠」ちゃんと「小衿」ちゃんが招かれた。

辰巳大明神前の祭壇で法要が営まれ、比叡山の大阿闍梨(だいあじゃり)や舞妓2名、市民や観光客が稚アユ約2000匹を白川に放った。

明王堂光永大阿闍梨と回峰行者らの念仏が流れるなか、祇園甲部の舞妓さん(豆珠ちゃんと小衿ちゃん)2名が手桶に入った稚アユを巽橋の上から白川に放した。

続いて一般参列者が、命に感謝し約2000匹の稚アユを次々に放流された。


観光客や市民は汗を拭きながら手を合わせて見守った。

白川に放された稚アユは上流を目指してスイスイと泳いでいた。

念仏が流れるなか、祇園甲部の舞妓、豆珠ちゃんと小衿ちゃんも手を合わせた。

各地で放生会が行われているが、比叡山の大阿闍梨が下山されて奉修をされるのは祇園放生会だけという。

この行事は1985(昭和60)年から祗園白川・辰巳弘明神前始まって、今年で33回目を向かえた。

小衿ちゃん、豆珠ちゃん、ご苦労でした。

白川・巽橋周辺は、朝から大勢のカメラマンたちが集まり大変な賑わいで初夏の祇園の風物詩となっている。(6/4撮影)
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