南禅寺北西界隈に、野村別邸の閑静なお屋敷があり、春は枝垂れ桜が咲き6月入口にはハナショウブが綺麗に満開になる。
南禅寺北西、清流亭は野村別邸は閑静な別荘地の西側にあり、しだれ桜の美しいところがある。

この地は南禅寺塔頭楞巌院(りょうごんいん)の地で明治時代になってから政府に上納したものである。

目も鮮やかな紅しだれ桜に酔いしれた。

道路脇から花見が出きる清流亭は非公開で河内智識寺西塔心礎(しんそ)が現存すると云う。

庭園は小川冶兵衛(植治)作庭で数奇屋は北村捨次郎作という。

小川冶兵衛の手による庭園、東山を借景に静かに時を刻む…南禅寺界隈の別荘地、老木が見ごとなしだれ桜の花を競演してくれた。

野村別邸(碧雲荘)のしだれ桜から西塔心礎がみえる

琵琶湖疏水から引き入れたせせらぎが奏でる風趣に大正4年、東郷平八郎が「清流亭」と命名したという。

しかし大正14年、この邸宅は2分割され西側は三菱財閥の岩崎小弥太邸、東側は近江長浜出身の実業家、下郷伝平邸に渡ったという。

現在、東側は清流亭、西側は織寶苑となったという。

桜花があふれて百花繚乱のころ、めぐる生命の喜びを、あらためてこの季節が教えてくれているような気がした。(4/5撮影)
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