

22日、秋のお彼岸の中日に左京区大原三千院境内の奥の院「金色不動堂」前で午後2時から、「風の盆」で有名な「越中おはら踊り」が奉納された。


「風の盆」発祥の地である富山市八尾(やつお)の桐野山・聞名寺(もんみょうじ)住職と三千院門主が交流を深めたのが仏縁となって、1996(平成8)年から「聞名寺風の盆講中」が毎年奉納している。


金色不動堂前の手狭な場所での奉納となったが、はじめに風の盆講中が全員で合掌した。


唄い手の「キタサノサー」の掛け声と三味線や胡弓(こきゅう)の音色に合わせ越中おはら踊りの開幕である。


鳥追い笠を深くがぶった女性たちは、薄紫の揃いの着物姿でしなやかに踊り、男性たちも同じ笠に黒の法被姿に紺の帯と落ち着いた装いで約30数名がおわらの唄にあわせて優雅に伝統の踊りを披露、隣に座っていた方は愛知や兵庫の観光客であった。


おわら踊りは、お盆行事として富山県八尾町において9月1日から3日間開催されるが「風を鎮め、豊作を祈って」踊ったのが始まりとされ「風の盆」と呼ばれている。


京都のおおはらとおはらの地名が似ていることから秋の彼岸法要奉納となった。
彼岸会が行われる曼荼羅供法要での声明は「天台声明の華」と呼ばれるほど、華やかな趣きがある。


その後、観音堂前の奉納に移り、境内及び山門前の参道を踊りながらゆっくりと下山した。
シュウカイドウやシュウメイギク、ビガンバナの草花が咲き始めるころ、境内と参道に流れる胡弓が哀愁の漂う音色を響かせ観光客や参拝者を魅了した。
<彼岸会曼荼羅供/越中おわら踊り>
【京都 三千院 宸殿、金色不動堂前広場】
開催場所: 京都市左京区大原来迎院町540 電話:075-744-2531
開催期間:2012年9月22日
彼岸会/11:00~越中おわら踊り/14:00~16:30ごろ
拝観料金:大人700円・障害者300円
交 通:地下鉄烏丸線「国際会館駅」から京都バス「大原」~徒歩10分
JR「京都駅」から京都バス「大原」~徒歩10分 .
0 件のコメント:
コメントを投稿