モクセイ科ヒトツバタゴ属の一種で、木の名前は「ヒトツバタゴ」という。
洛西高島屋東通路の周辺付近には、真っ白い花が樹木一面を覆い、さながら雪が積もっているのではと、見違えるように感じた!
今年は春先の冷え込みで例年より10日も遅くなったが、例年ならばゴールデンウィークのころに花は満開になる。ヒトツバタゴは同じモクセイ科の「トネリコ(別名タゴ)」に似ているが『一つ葉タゴ』は単葉であり、この和名がついた。
今回は洛西高島屋と西竹の里バス停付近を散策してみた。
よく花を観察すると枝上に円錐状の集散花の配列をつけて、多数の小さな真っ白い花を開き、そよ吹く風になびかせて可憐に咲いている。
花冠は長さ1.5~2cmで深く4裂、裂片は細く初夏の涼風を感じさせる花として、初々しさ清々しい気持ちになった。秋には、直径1cm程度の楕円形の黒く熟くした果実をつける。
日本では対馬・愛知や岐阜県木曽川周辺に分布し、自生する珍しい木だという・・・しかし、これらの地域以外でも種が風や野鳥に運ばれ広く自生しているが天然での分布域も狭く、岐阜、愛知、長崎の三県の自生地は国の天然記念物として指定され保護されている。
東京の明治神宮外苑では、名前の不明な珍木で“ナンジャモンジャノキ”と呼ばれていたという。「ヒトツバタゴ」は希少種のひとつであり、日本では絶滅危惧に指定されている。
ヒトツバタゴの並木は洛西高島屋東通路の周辺と駐車場、それに西竹の里バス停付近にもある。
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