南区上鳥羽の鳥羽下水処理場は、センター内に咲き誇る37本の「藤の花」の咲くころ、恒例の一般公開を開催している。鳥羽水環境保全センターは全国4位の規模を誇る広大な敷地を有し“藤の名所”として親しまれている。


今年の公開は4月28日(木)から5月1日(日)までの4日間だが、昨年と同様で春先の低温の影響で、開花のペースは遅れていて約120mの人気の「藤の回廊の花」は3分咲きだった。


市下水道局は下水道事業に対する理解と関心を深めてもらうため“藤の観賞”や施設見学のほか多彩なイベントを楽しんでいただける。


1988(昭和63)年より整備を進め、市民に親しまれる処理場を目指し、場内緑地を活用し市民のリクリエーションの場を提供、藤棚の回廊は「フジの花の名所」となった。


公開エリアの藤棚の整備経過は、平成元年、せせらぎに藤棚を設置、フジ3本を植栽した。平成4年には福島県白河市より、苗穂で10mに成長したフジ33本を取り寄せ、グリーンアドベチャー内に植栽し、施設緑地と整合性を計りつつ、処理場を「フジの花の名所」として、更にイメージアップした。平成6年には東側の藤棚(フジの回廊)を設置、フジ7本を移植し、前年に引き続き「フジの回廊」に10本移植した。


2001(平成13)年、フジの開花に合せ一般公開を実施、公開エリア藤棚は合計面積975㎡ある。この中にノダフジ、ヤマフジ2種(3品種)37本が植えてある。ノダフジの名称は、摂津国野田(現在:大阪西成区付近)の藤の宮にフジの名所があったとことから由来するという。
古くからフジの花は日本人に親しまれ、生活に欠かせない植物だった。
花が垂れ下がる姿を“稲穂”に見立て、花の付き方・花の時期などから、豊凶を予兆する神聖木とされている。


30日、JR京都駅八条口アバンティ前から臨時無料バスに乗車した。少しでも暖かくなって藤の花の開くのを待ったが生憎、曇りの空模様である。しかし、鳥羽の藤を観賞するさくたんの人出でバスは超満員、藤棚の下やせせらぎの広場では子供連れの家族などお弁当を広げる方々もいた。
<鳥羽水環境保全センター>
無料公開
開場時間 10:00~16:00(入場は15:30まで)
交 通 臨時市バス直通バス運行
※なお、公開は4/28日(木)~5月1日(日)の4日間
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