日本の三大祭の一つにも数えられる京都の祇園祭で、鉾の曳き初めが12日(昨日)と13日行われた。祇園祭は八坂神社の例祭で疫病が流行したとき、時の国の数にちなんで、神泉苑に六十六本の矛(ほこ)をたて、神輿を送って祇園の神に災難の除去を祈ったと伝えられ、神事や行事など1カ月間に渡って行われる。


祇園祭は16日の宵山から翌日の山鉾巡行がハイライトだが、10日~14日に行われる鉾建てや、鉾曳き初めもなんとも言えない味わいがある。


四条室町付近にある函谷鉾、鶏鉾、菊水鉾、月鉾、長刀鉾の五基、午後2時、曳き初めは函谷鉾からで四条通の2車線を通行止めにして東に進み、本番宛ら「コンコンチキチン・コンチキチン」のお囃子でエンヤラヤーの掛け声で綱を引き、曳き初めが始まったが烏丸の交差点で引き返した。


鉾の曳き初めは、老若男女誰でも参加でき、京都観光に訪れている方でも多数参加されていた。次は鶏鉾の曳き初めには、近くの小学校の児童と浴衣姿の艶やかな女子大生が参加していた。キレイどころの舞妓さんも曳き手になっていた!
曳き初めは、子供や女性も鉾を曳くことができ、厄除けになるといわれるため、大勢の人がズッシリ重たい綱を曳いていた。


生稚児が乗る唯一の鉾、長刀鉾は15:30~16:30の予定で菊水鉾と月鉾は残念ながら次回になった。長刀鉾は毎年、くじ取らずとして先頭、注連縄切りでスタート巡行する。


長刀鉾は曳き初めに1時間を要し、四条通の寺町付近まで行って戻る。曳き初め巡行中に再三立ち上がり、お稚児さんは「太平の舞」を踊った。長刀鉾の鉾頭にかざした長刀は、疾病邪悪を祓いながら進み、刀先は八坂神社と御所の方向を外している。
山鉾の曳き初めは13日もあり、いよいよ祇園祭はクライマックスに入る!
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