桔梗の寺の天得院を出て少しに離れた東福寺南門、東側には塔頭「光明院」がある。


別名、“虹の苔寺”とも言われ、春、桜やサツキ・ツツジが咲き、夏は新緑が眩しく苔が美しい・・・秋は真っ赤に紅葉するモミジ、冬は雪が静寂感をよそおって白砂と苔の間に石を並べた「波心庭」がある。


山門の右横、看板を見ると『
多勢入山者は好みません 庭の自尊心を傷つけますので是非にと思われる方以外どうでも良いと思われます方は自問の上入山しないで下さい 尚、皆様方を信じて居ります故、諸作法をお守り下さいますようお願い申し上げます』と書いてあった!
なお
拝観寺院では無く説明・案内は全くない。そのため拝観料も「
志納(無料はお断り)」であり目安として
300円となっている。玄関先の長い竹筒があって志納を入れて参拝した。


光明院は東福寺塔頭で1391年(明徳2)金山明昶(きんざんみょうしょう)によって創建された。本堂には本尊である金造佛の釈迦牟尼佛が安置されている。


方丈の前に広がる池泉式の枯山水庭園は、今から73年前1939年(昭和14)に重森三玲の初期の名作で東福寺方丈庭園と同時期に設計された。


寺号にちなんで光明をテーマに作庭されており、大海を表す白砂に構成された三ヵ所の三尊石組から仏の光が斜線状に立石が並んでたち「波心の庭」として平安式の洲浜型の枯池に多数の石組みを配している。
背後にサツキやツツジを雲紋になぞらえて刈り込み、雲の上に茶亭・蘿月(らげつ)庵があり、月が昇る姿を楽しむという形になっている。


光明院を訪れる方は一人か二人で方丈の前に広がる庭園の光明を放つ石組みを鑑賞し心和んでいた。当院は初めてで、静寂と心和ます雰囲気の佇まいは四季折々の季節感を織りなしてくれる。
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