“かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水のながるる”
かにかくに碑”は吉井勇が古希(70歳)を祝って、彼と親しかった谷崎潤一郎や堂本印象、湯川秀樹博士等が発起人となって、1955(昭和30)年11月8日に歌碑が建立された。毎年、祇園甲部の芸舞妓が歌碑に白菊を手向けて勇をしのぶ「かにかくに祭」が行われている。
1933(昭和8)年結婚したがスキャンダル事件で高知の山里に隠棲、4年後再婚、翌年京都に移住し晩年は、爵位を返上し隠居、北白川周辺に住み祇園に通ったといわれている。
報道関係や多くの写真愛好家や観光客らが訪れており、献花がはじまるとしきりにカメラのシャッターをきっていた。
今年はこの歌が詠まれて百年、没後50年の節目を迎え歌碑の由緒を記した立て札の除幕式も行われた。祇園花街を愛してやまなかった彼の感性を感じさせるものでもあり、風情のある石畳を歩いて文人たちの粋を感じ、白川の流れの音もどこか風流に聞こえてくるようだ。
<かにかくに祭>
開催場所:祇園白川通り
開催期間:11月8日 午前11:00
お問合せ:075-561-1115
交 通:京阪「祇園四条駅」から徒歩5分
市バスあり
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