6日雲一つない秋晴れに恵まれ、大勢の観光客がいにしえの宮中文化を楽しんだ。入場は宜秋門(ぎしゅうもん)
御車寄まえをすぎ、桜の間・鶴の間・虎の間の襖絵、正式に参内した控えの間を「諸大夫の間」という。新御車寄は大正天皇皇后の玄関。南側に建礼門が見え、正面に朱色の承明門がある。さらに建春門や蹴鞠が奉納されるところがあり、春興殿の前は広い。紫宸殿を取り巻くまえに、即位礼の儀式の飾り幕等がある。
紫宸殿に入ると人形を使っての「内侍臨東檻(ないしとうかんにのぞむ)」内侍(女官)が、紫宸殿の簀子上の南東角で、親王や公卿などに昇殿するように、檜扇をかざして合図をするという。歩き方は「練歩」と呼び、短い距離だが非常にゆっくりと進む。
高御座は天皇の即位の儀式に用いられるもので、大正天皇即位礼の際に造られた。朱塗りの高欄を巡らした浜床の上に、八角形の屋形があり、中央には大鳳凰、周りには小鳳凰を載せ鏡・玉・瓔珞などで装飾されている。
また清涼殿は平安時代に天皇が日常の生活の場として使用された御殿で手前の厚畳は「昼御座(ひのおまし)」といわれる。北側には昆明地の障子と南には、年中行事の障子、外には漢竹・呉竹がある。
公開は10日までの午前9時~午後3時半で無料、カエデなどの木々が色づき始め、詰めかけた人たちは盛んに写真に収めていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿