7日、一力茶屋を東に入った祇園町南側の置屋「西村」さんで「襟(えり)かえ」が行われた。正午過ぎごろ、誂えの黒紋付に身を固め、きょうの主役「亜矢子(あやこ)」さんはにこやかな姿を見せ、男衆さんの手引きでご贔屓筋のご挨拶廻りした。

二十歳ごろになって舞妓さんを卒業し、着物の襟をこれまでの赤襟から白襟に変えることから『襟かえ』といわれるものである。

舞妓さんは日本髪を地毛で結うが、芸妓さんの髪型は成人を意味する髷(まげ)として結われているという。

男衆さんが亜矢子さんが『襟かえのご挨拶にまいりました』というと「おかあさん、どうぞご贔屓に・・・」とあいさつした。

襟かえの髪型は、先笄(さっこう)」の髷を結う時期は、20歳前後の場合が多く、芸妓さんになる1週間から10日ぐらい前から準備をするという。


着物の裾をたくし上げた真紅の“襦袢”は金銀摺箔文様入りの正装である。

京舞・家元の井上宅やご贔屓筋を男衆さんと一緒に回り、芸姑・亜矢子さんは、「今後ともご贔屓におたのもうします」とあいさつを交わした。

白川巽橋の上で・・・。

西村さんで飼われていた可愛い四代目チロちゃんは出迎えていた、きょうはご苦労様でした。
(12/7撮影)
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