2015年11月20日金曜日

洛西 金蔵寺の紅葉

いつもお世話になっているS・Hさんと20日、金蔵寺や柳谷観音など、紅葉狩りに行うとお誘いを頂き喜んで参加した。この道は離合が困難で曲がりくねった細い道を通り左・亀岡へ、右・金蔵寺に通ずる道で離合には要注意である。

天台宗に属する金蔵寺は山号を「西岩倉山」といって風格のある仁王門が建っている。
静寂と幻想的な金蔵寺が現れ、イチョウやモミジが秘かに話ししている感じさえした。
既に紅葉狩りのカメラマンが3人ほど写真を撮り終わって帰るところだった。
小塩山(642m)の中腹に、ひっそりと建つ金蔵寺は、別名・西院天皇「淳和天皇(じゅんなてんのう)陵」や多くの歴史的遺産がある。

奈良時代初期の718(養老2)年に元正天皇の勅によって隆豊(りゅうほう)禅師が創建された古刹である。
毛替りしたのかふっくらとしたネコさんが出迎えてくれた。
急な石段を登ると右手が護摩堂、左手は鐘楼、庫裡、客殿(西岩倉山)となっている。
本堂は正面の石段をさらに登ったところにあり、鮮やかな真紅のモミジやカエデが目に飛び込んできた。
法相宗と三輪宗の寺であったが衰微し、その後、天台宗に改まった。
急な石段を登るとモミジの枯葉がハラハラと舞い落ちていた。
本尊、十一面千手観音菩薩像・向日明神は開祖・隆豊禅師が楠の木に天狗の爪で彫ったと伝えられる。
堂塔、伽藍は四十九院を擁する大寺院となったが、応仁の乱の火災で焼失し、再建を幾度となく繰り返し荒廃、現存する伽藍は1705(宝永2)年、江戸時代徳川幕府五代将軍徳川綱吉の生母「桂昌院」によって再建されたという。
右奥の急な石段を登ると「愛宕大権現堂」、火防の守護仏として愛宕神社の本尊であったが、明治3年の神仏分離令によって金蔵寺に遷座した。
山内には遺跡が多く、隠れた紅葉の名所として知られ、山寺の素朴な風情が漂う、開山堂や本堂はモミジに埋もれるようにしてひっそりと佇んでいた。
 <金蔵寺の紅葉>
住所:京都市西京区大原野石作町1639 
電話:075-331-0023
拝観:9:00~17:00 
料金:志納料・200円
交通:JR東海道線「向日町」駅/阪急電車「東向日」駅から阪急バスで終点
    「南春日町」下車徒歩約60分~70分
         阪急電車「桂」駅東口前から京阪京都交通バスにて「大原野・長峰」 終点
    「長峰」下車徒歩約50~60分
駐車場:無料

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